脱 スペシャルティコーヒー信仰
ユーチューブチャンネルを開設して以来「こういうの、やってみたかったんだよな」という動画を撮影することができました。それがペルー・カフェ・オルキデアのコーヒー生産者のひとり、高橋克彦さんへのインタビューです。詳しい内容は、ぜひチャンネルをご覧ください。
奥様はペルー人!ペルーでの生活やコーヒー栽培のこと・・・全部聞きます! 独占インタビュー第2弾(前半編)
コーヒー栽培、ここが知りたい! ペルーのコーヒー生産者高橋克彦さん独占インタビュー 後編
私が一番印象に残っているのは、「スペシャルティコーヒー信仰」に対する生産者の立場を理解できたことです。
コーヒー愛好家としては、 よりユニークな品種、より複雑な精製を求めがちです。それが商品価値(価格)になることもあります。でも、生産者の立場からすると、まずは量を作って、収益を得て、生活の基盤を作る。 スペシャルティはその上で成り立つものだと、高橋さんは言いました。それが、多くの生産者の「生の声」だと思いました。
そう思うと、豆乃木は、多くの生産者が生活の基盤にしている品種(ペルーで言うところのカティモールのウォッシュト)を、より多く届けら届けられる存在にならなければと思います。確固たる生活の基盤の上に、スペシャルティが成り立つのだと思うからです。高品質なスペシャルティコーヒーの生豆をダイレクトトレードしていたり、またはスペシャルティコーヒーをうたった自家焙煎店は案外多いのですが、カティモールのウォッシュトをフェアトレードである程度の量を扱える販社はそれほど多くないように思います。だからこそ、ぜひたくさんの方にアチャマル村の皆さんが作ったコーヒーをスペシャルなものではなく日常的に味わっていただく機会を作りたいと思います。