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【 豆乃木新聞 】バックナンバー  2021年10月号

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【 豆乃木新聞 】バックナンバー

【 豆乃木新聞 】バックナンバー  2021年10月号
【 豆乃木新聞 】バックナンバー  2021年10月号

豆乃木をはじめて10年が経ちました

豆乃木をはじめて10年。つい最近、わたしが大好きなユーチューブ界では、トップランナーのヒカキンがチャンネル登録者一千万人を突破。彼は「10年間必死に動画を撮り、編集し続けたことで、一千万人の人に登録してもらえるチャンネルになった」と言った。ユーチューブ黎明期の10年前に動画を撮り始めた猛者とくらべるわけではないが、5、6年前、家庭用プリンターでせいぜい五十部を印刷する程度だった豆乃木新聞も、今月号は七百部を発行。それでさえも、人生すべてを掛けた挑戦。そんな十年だった。ところで七百部のわたしではあるが、稀に高校や大学に呼んでいただき自らの歩んできた進路について話をする機会をいただくことがある。進路に悩む高校3年生のわたしが出合った「アジアン・ジャパニーズ」という一冊の本(その影響で一時写真家を志す)はアジアを旅する日本人を題材にしたものだった。椎名誠も貪り読んだし、例に漏れず深夜特急にも夢中になった。その影響もあり、青年海外協力隊時代に1泊百円程度の安宿にも泊まったことがあったが、結局、バックパッカーにはなれなかった。清潔なトイレが好きで、成田空港に着くたびに歓喜する私。

次の10年は、もっともっとコーヒー産地を巡りながら、よりリアリティのある取引を積み重ねていきたい。一月ごろに、メキシコに行けないだろうかと思いを募らせる日々だ。猛烈に、旅に出たい。

そして人生そのものが壮大な旅ならば、私はもっともっと冒険したいと思う。


「おさきコーヒー」今後のこと

2021年8月号で紹介した豆乃木のスタッフおさき(大学4年生。週末オープンの「おさきコーヒー」オーナー)が、先月「営業許可」を取得して、立ち飲みスタイルの週末コーヒースタンドをはじめることになった。そんなおさきに改めて、卒業を目前に控えた今の心境や今後の展望についてインタビューしてみました。

−大学生活も残り数カ月。今の心境は?

今は卒業後の進路のことで毎日頭がいっぱいです。私自身は、実は「まあ、なんとかなるのでは?」と思っているのですが、周りからなんとなく、「就職は決まったの?」「どうするの?」と聞かれ続けていると(ありがたいことなのですが)、「ちゃんと就活をして、ちゃんと内定をもらわないといけない」という焦りや不安も生まれます。けれど、条件やなんとなくだけで就職先を決めたくないという気持ちもあり「じゃあ私がしたいことって一体なんだったっけ?」と、ぐるぐるぐるぐる、進みたい方向が見つからないまま迷走しているなあ、というのが今の心境です。

−「営業許可」を取り、今後の展望は?

豆売りだけではなく、1杯ずつ提供できるようになったので、今までと少し変わったおさきコーヒーをもっと広めて知ってもらって、以前と変化があるのかどうなのかを知りたいなと思っています。期待していることは、以前よりももっと気軽に近所の方にコーヒーを一杯から飲んでもらうことです。

「なにかしたい!」と思って始めたおさきコーヒーですが、「始まった後はどうするのか」はあまり考えていませんでした。就活とも重なることですが、目標や目的をしっかり見つめなおして、おさきコーヒーや学生生活のゴールを決めていかないとなと思います。