目的としていた観光農園として開かれているFinca Hamburgo La Ruta del Cafe(フィンカ ハンバーゴ ラ ルタ デル カフェ)へのピックアップである8時半になると、大きなバンがホテルの脇に停まり、中にはすでに何名かのお客さんが乗っていた。
安心して乗り込むと1時間ほどで、Ruta del Cafeに着く。途中からでこぼこ道に切り替わるのだが、道の両脇に無数に植えられているコーヒーの樹々を目にしたら、悪路も気にならない。メキシコで8月頃のコーヒーの樹の状態を見るのははじめてだった。
きれいな緑色。品種はブルボン・ティピカ・カツ-ラなど。低地ではロブスタ種も栽培されていると言っていた。
とにかく広大な土地を有しているが、これは、1888年メキシコ政府の依頼によって開拓を依頼されたドイツ人によるもの(とのこと)わずか125年でここまでの一大農園を築くには、さまざまな人の力があったと想像できる。
当初、機材はすべてドイツから船で運んできたようで、その壮大さに驚く。まだ道が確保できていなかったり、運搬用車両がなかった時代には、ロープウェイの小さなゴンドラのようなものを利用して収穫した豆の運搬にあたっていたといい、その残骸が当園のミュージアムに残されていた。
オフシーズンであるために、ピッカーと呼ばれ手摘みを行う季節労働者は見られなかったが、ピッカーの宿舎を完備してあり、9月の終わりから収穫は始まるという。
まず私たちが案内されたのは、宿泊施設も完備している山の上のコテージにあるレストラン。こちらのレストランでは、コーヒーはもちろん、ステーキやタコスなどが食べられる。
私はまだ朝ごはんも食べていなかったので、オムレツとハンドドリップのコーヒーをいただくことに。
ゆったりとした時間が流れ、その後、コーヒー農園ツアーに案内してもらうのだが、こちらは言葉がまるでわからずお手上げ。収穫後の処理過程を行う大きなマシーンについては理解できるのだが、細かい数字については、WEB情報を翻訳しつつ、振り返っているところだ。大きなパティオに、一面コーヒーを乾燥する時期に来てみたいものだ。
すべての説明を終えると、再びコーヒーブレイク。その後レストランのまわりをゆったり散歩したて、17時頃に再び車に載せてもらい、Tapachulaの街まで送り届けてもらった。
何組かは、農園にあるコテージで宿泊。これもまたすばらしい施設なので、次ことは、と思いつつ。
何組かは、農園にあるコテージで宿泊。これもまたすばらしい施設なので、次ことは、と思いつつ。
コーヒー生産地ならではの体験に、すっかりリラックスし、夜行バスでいよいよサンクリストバルに戻る。さて来週から本丸であるMV組合に出向くわけだが、ここ一週間の体験を含め、何をどのように進めて行こうか。まだ整理ができずにいるのだが、まだサビ病に関する問題も解消しているわけではないので、ゆっくりと対話を重ねて行こうと思う。