今回は、新入荷、ミャンマー・ ジーニアス ハニーとの出合いから、このコーヒーのことをお話しさせてください。
ある日、知人を介してこのコーヒーのことを伺いました。
「せいこさん、ミャンマーの有機栽培のコーヒーは興味ありますか?
知り合いのミャンマー人がコーヒー豆のサンプルを持っているようです。」
と。
コーヒー生豆を扱っていると、こういうお話をいただくことがあります。
そのときも、わたしは、正直それほどミャンマーのコーヒーを信用していませんでした。
ただ、その信頼する知人からのご紹介だったので、まずはサンプルをみてみたいな、という好奇心で、
「こんにちは。 ミャンマーのコーヒー、珍しいですね。 そのミャンマー人の方が、組合に属していたり、または生産者グループに直接関わっているようであれば、興味あります!」
と返信しました。
ここで捕捉しておくと、わたしはどんなに素晴らしいコーヒーだったとしても、それが大農園主のコーヒーだったり、購入することで利を得られる農家が、一家族だったり、ごくごく限られた個人という場合は、「これは豆乃木で扱うこともないなぁ」と判断して、サンプルをとることもない。
ただ、このときは、ミャンマーというまったく想像したこともない国への小さな接点が生まれる予感に、胸がときめいたことを覚えています。
さっそく送っていただいた生豆サンプルを焙煎してみると、想像をはるかに超える「良さ」がありました。
まず最初に感じる甘みに、「これは多くの日本人が好きなコーヒー」としてみんなに愛されるコーヒーだと確信しました。
今回、商流としては、ミャンマーの社会企業→日本のミャンマーにゆかりの深い企業*→豆乃木ということになりますが、当社では「サステナブルコーヒー」という位置づけで、ペルーや東ティモール、ラオスのように、定番化したいと考えているコーヒー生豆です。
「フェアトレード」といえるかわかりませんが、このコーヒーについては、自分の利益のみを追求する人はひとりもおらず、農民のため、ミャンマーのため、と取り組んでいる方々からのバトンを、日本の(皆さんのような)コーヒー愛飲家に手にしていただくための最終走者として、走らせていただきたいと思い至りました。国内にはもっと前から同じコーヒーを扱う先輩方がいらっしゃいますが、「自宅で気軽に焙煎をしたい方」や「小ロットで世界のさまざまなオーガニックコーヒーを扱いたい」と考えているロースターさんに、ミャンマーの無農薬コーヒーをお届けできるのではないかと思いました。
<ミャンマー ジーニアス ハニー>
あまり知らていませんが、ミャンマーのコーヒーはアメリカ「東洋のパナマ」と呼ばれるほど高い評価を受けています。
その中でも小規模農家が中心のユアンガンは、土壌の豊かなシャン州の中でも最大級の生産量を誇る地域です。
Myanmar Genius Honey
銘柄:ミャンマー ジーニアス ハニー
地域:シャン州 ユアンガン地区
生産者:ユアンガン地区の小規模農家
品種:カツーラ、カツアイ、サンラモン
精製:レッドハニー
「サンラモンとは?」
1930年代にコスタリカ西部の町、サンラモンで発見されたティピカの突然変異種。高地栽培に適しており、パナマ、グアテマラ、ホンジュラスなどで栽培されています。 綺麗な酸味と濃厚な甘みが特徴です。
News & Columns お知らせ
当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。