ゲイシャとはまた違う、粘着性の甘みが特徴で、個人的にはかなり良かったと自負しています。さすが、メキシコのCOEで2位になる豆をつくっているドン・ラファですね。
あと少しですが、生豆の在庫ありますので、まだ焙煎していない方はぜひお楽しみください。
アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)とは?
アナエロビック・ファーメンテーション(アナエロビコ)は、コーヒーの嫌気性発酵を介した生産処理方法のことを言います。
嫌気性発酵とは?
酸素に触れない状態で活動することができる微生物の働きで行う発酵方法のこと。
通常「コーヒーの嫌気性発酵」として販売されているものは、果肉が付いたままのコーヒーチェリー(または果肉除去後、ミューシレージが付いた状態)を、発酵時のガスを逃がす逆止弁の付いた密閉容器に移し、発酵を行うのですが、今回ご紹介するのは、「ドン・ラファ風嫌気性発酵」です。
ドン・ラファでは、コーヒー豆等穀物を保存する際に使用するエコタクの中にコーヒーチェリーをいれ、5日間、外気に触れさせないようにします。
その間に、酸素のない環境で活発に活動する微生物によって発酵が進み、これまでは発出しなかったフレーバーが生み出されます。
通常、嫌気性発酵のためには密封できる発酵漕などの機械が必要なので、導入コストは非常に高いのですが、ドン・ラファでは、限られた物を使用して、新しい発酵方法にチャレンジし商品として評価を受けているところに、私は強い共感をおぼえました。
まだまだ安定的に同等のフレーバーを再現するのは難しいかもしれません。
しかし、2019年コスタリカのカップ・オブ・エクセレンスでアナエロビコで加工処理したコーヒーが優勝するなど、その可能性はすでに開花しています。
今回は、ドン・ラファ風嫌気性発酵コーヒーをお楽しみください。