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コーヒーの価格高騰が招く、わたしたちの未来

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2021/10/07

コーヒーの価格高騰が招く、わたしたちの未来
コーヒーの価格高騰が招く、わたしたちの未来



ついにペルー・カフェオルキデアの在庫が底を尽きそうです。

これまで、1年間しっかりローテーションを守っていたペルーもついに品薄状態。
当店では、5KG販売、10KG販売を打ち切ることにしました(在庫わすかにありますので、気になる方は早めに!)

コロナ禍で、たしかに家庭でのコーヒーの消費が増えています。通販でコーヒーを取り寄せて、おうちで、自分でコーヒーを淹れる、という人がすごく増えているといいます。

さらに、最近よく耳にするのは、コーヒーの価格が10月から値上がりしたらしい、という話題。
実際に、大手メーカーは、家庭用のレギュラーコーヒーの主力商品などで、「出荷価格」を見直しました。
(店頭価格はいかがでしょうか?)

価格見直しの背景には、
・原料となるコーヒー豆の国際価格の高騰
・ステイホームで欧米などでコーヒーの消費量が増えていること
・世界最大の産地、ブラジルで雨不足などの天候不順に見舞われているため

etc・・・

だと言われています。

たしかにブラジルで7月、大規模な降霜が発生し、コーヒー豆の相場が急騰しています。
さらに円安の影響も。
またコロナ禍で、物流も大混乱。
(当社も小さいながらその煽りを受けて、メキシコ・マヤビニックが1ヶ月メキシコ内の港に停泊し足止めになる「被害」がありました。)


今は、いわゆる家庭用のレギュラーコーヒーのみの値上げですが、今後、大手では、レストランや喫茶店向けの業務用のコーヒーについても順次、値上げする方針のようです。

これは、「大手は大変だね・・・」という単純なものではなく、当社にも、

「来年の豆は30%程度価格が上がるかもしれない」
と一部の産地から連絡がありました。

さらに深堀していくと、ある気になる記事を発見しました。内容は次の通り。

・イギリス・ハートフォードシャー大学のジョナサン・モーリス教授によると、2021年のコーヒー豆の価格は過去1年間で2倍に上昇しているとのこと。

・具体的には、2020年9月の1ポンド(=454g)当たり1.07ドル(約120円)から2021年9月には1.95ドル(約220円)へと高騰しており、2021年7月には2.08ドル(約230円)の高値をつける一幕も見られた。

・コーヒー豆が高騰した最大の理由は、世界のコーヒー収穫量の約35%を占める世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの環境問題です。

・ブラジルは2021年に「100年ぶり」と言われる水不足に見舞われ、これが原因でコーヒー豆のもとであるコーヒーの実の収穫量が減少しました。さらに、寒波による霜害(そうがい)の影響でコーヒーの木や実がダメージを受けていることから、ブラジル当局は2021年のアラビカ種の収穫量は過去12年間で最も少なくなるだろうと予測しています。

・コーヒーの木は成熟するのに5年もかかるため、コーヒー産業が受けた被害の全容が明らかになるには時間がかかります。一部の専門家は、「霜害の影響を受けるブラジルのコーヒー農園は最大で全体の3分の2に及ぶ」と指摘しており、コーヒー豆の価格は1ポンド当たり4ドル(約440円)に達するとの見方もあるそうです。
 

記事にはこのようなことも教えてくれています。

・実は、コーヒーの価格が乱高下するのは、近年に始まったことではありません。1930年代には、世界恐慌による不況とコーヒー豆の豊作が重なった結果コーヒー豆が大量に余ってしまい、コーヒー豆を海に捨てたり機関車の燃料にしたりする生産者が続出しました。

・一方で、1975年にコーヒーの病気が大流行し生産量が60%も下落した結果、コーヒーの価格は1977年までに3倍に膨れ上がったことがあります。

・こうした経験を元に、コーヒー産業は病気に強いロブスタ種の作付けを拡大し、コーヒー生産量の安定化を目指しています。

・ロブスタ種は値段も安いため、ブレンドコーヒーなどに使うロブスタ種の割合を増やせば、コーヒーの価格を抑えることができます。

・しかし、ロブスタ種の主な生産地であるベトナムでは新型コロナウイルス感染症対策の経済封鎖が続いているため、すぐには生産量を増やすことができません。
 
・こうした情勢のあおりを受けて、当面の間コーヒー豆の仲介業者は在庫の確保に奔走し、コーヒー飲料メーカーは原材料の高騰をどうやって吸収するかに頭をひねり、一般家庭の消費者はコーヒー価格の上昇に直面することになると、モーリス教授は結論づけました。

一体、この現状をどうやって理解して、判断したらよいでしょうか。
体力のある輸入業者は、今の価格で買えるものを、帰るうちに買っておこう、となるのでしょうか。
コーヒーってこんなに身近な飲み物でありながら、世界経済や気候変動の煽りをモロに食らうので、実は難易度の高い取扱い注意の危険物のような気もします。特にうちのように、輸入を絡めて、卸販売もやっている人は、本来、もっとインテリでなければ、判断できない。実力不足が否めませんが、とにかく豆が足らなくならないように、産地にもっと目を向けて、注意深く生活しつつ、ちゃんと資金繰りをまわして、つぶれないように頑張る、といういつもの結論に達するのでした。

ディズニーランドも、入園料をまたしっかり上げてきましたよね。あれってすごいですね。値上げする方も、勇気いりますよね。
私も、遠くないミライに勇気を振り絞るかもしれませんが、当社は一貫して相場変動で値段決めていきますので、それはそれでお許しください。

価格がしっかりと落ち着く頃(値下がりっていうのがあれば、そのときは)ちゃんと価格を見直しますので。

では皆さん、まずは何より終売となるペルー(そしてカティモール・ハニー)をお早目にご利用いただけますと幸いです。

出典:https://theconversation.com/coffee-bean-prices-have-doubled-in-the-past-year-and-may-double-again-whats-going-on-169000