第5章「コーヒーの産地」、本日は最後の地域「アフリカ編」をやっていきます。
「第5章 コーヒーベルトの国々」①中・南米・カリブ編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1184
「第5章 コーヒーベルトの国々」②アジア・太平洋地域編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1186
[アフリカの主なコーヒー生産国]
・モカで有名なエチオピア。エチオピアは非水洗式処理方式で熟した果実の香り、水洗式処理方式では爽やかな柑橘系や花のような香り。
・フルーツのような風味が特徴とコクの豊かなケニア。ベリー系やカシスのようなフレーバーを持つコーヒー。
・キリマンジャで有名なタンザニア。柑橘系の爽やかな酸味。
・課題はオークション方式の流通経路が焙煎業者等の消費国実需と生産者の直結において課題になっている
[エチオピア]
・アラビカ種の原産国といわれ、野生のコーヒーノキが自生する
・2008年残留農薬問題を契機に日本への輸入量が一時激減した
エチオピアの自然環境
・アフリカ北東部に位置するエチオピアは高原の国。国土の大部分を占めるアビシニア高原は標高2,000メートル~3,000メートルと高く、4000メートルを越す高山もたくさんある
・アビシニア高原は雨量も多く、コーヒーに適した土壌で現在も野生のコーヒーノキが自生している
コーヒー産業の発展
・アラビカ種のコーヒーはエチオピア原産、アラブ商人が広めたことから「アラビカ」と呼ばれるようになったと言われる。
・コーヒーの語源はエチオピア西部のカッファ地方に由来すると言われる
・90%が小規模農家
エチオピアのコーヒー
・すべてアラビカ種
・モカコーヒーとして知られている
・日本への輸入量は2006年実績ではブラジル、コロンビア、インドネシアに次ぐ第4位だった
・特定銘柄でもある東部の「ハラー」、西部の「ジンマ」「レケンプティ」、南部の「シダモ」など良質なコーヒーが生産されるエリアがある
・収穫は9月から翌3月頃まで
・収穫されたチェリーの多くは穂水洗処理方式で処理
・水洗処理方式の処理も行われていて「イルガチェフェ」は高品質な水洗処理方式のコーヒー産地として広く知られている
・エチオピアには伝統的な「コーヒーセレモニー」(ブンナ・セレモニー)がある
・エチオピアのコーヒーは欠点数にて格付けされる
[タンザニア]
・IOCではタンザニアのコーヒーは「コロンビア・マイルド」に分類される
・フェアトレード認証のコーヒーも登場
・キリマンジャロとして知られるタンザニアのコーヒー
・主に水洗処理方式のアラビカ種を栽培し、一部非推薦方式のアラビカ種やカネフォラ種を栽培
・生産比率は以前はアラビカ種7割程度、近年は半分強
・生産エリアはチャガ族語で「私たちの山」を意味するキリマンジャロ周辺のアルーシャ、モシ、内陸部のンゴロンゴロ周辺、西部のキゴマ、南部のムベヤ、ムビンガで近年、良質なアラビカ種が生産
・カネフォラ種はビクトリア湖西方のブコバ地区で生産される
・以前は南部のアラビカ種は品質が劣るとされたが、近年は設備や生産処理工程、そして生産者の品質志向により、品質が向上、北部産との優劣の差が小さくなりつつある
・タンザニアのコーヒーはスクリーンサイズで格付け
・欧米などではピーベリー(丸豆)が好まれる
・小さなグループをつくり、セントラル・パルパリー・ユニット(CPU)と呼ばれる小さな水洗設備を使用し、高品質なコーヒーを生産する動きがみられる
・フェアトレード認証コーヒーも登場
[ケニア]
・IOCではケニアのコーヒーは「コロンビア・マイルド」に分類される
・世界の中でももっともすぐれたコーヒーを生産する国のひとつ
・スペシャルティコーヒーとしてケニアは人気が高まっている
・良質のケニアは、フルーツのような風味、コクが感じられる
・ケニアでは昔ながらの伝統的な生産がおこなわれる
・ハンドピックによる赤いチェリーの摘み取り、チェリーの手選別後、水流比重選別式パルパーによる皮むき、醗酵工程、ソーキング(きれいな水に一昼夜浸漬)、水路で水洗い、アフリカンベッド(棚)でのパーチメントの天日乾燥、パーチメントの安定化を経て脱殻、選別
・ケニアでは年2回の収穫がある
・大きな収穫であるメインクロップ(9~12月)、サブのフライクロップ(5~7月)。ケニアの風味が現れるのはメインクロップより。
・ケニア山周辺(キリニヤガ、エンブ他)、アベルダレ周辺(ニエリ)、ルイル、チカなどが主要産地。
・スクリーンサイズによる格付け
[ウガンダ]
ウガンダ、コートジボワールはアフリカの2大ロブスタ生産国
・ウガンダは世界でも有数のカネフォラ種生産国。生産比率約80%
・産地はビクトリア湖周辺のマサカ、メンゴなどが有名
・アラビカ種は「ブギシュAA」「ブギシュA」など、山地はエルゴン山の斜面や東部のブキシュ
・陸路でケニア、タンザニアの輸出港までの道路が整備されているので、生産に拍車がかかっている
[コートジボワール]
ウガンダ、コートジボワールはアフリカの2大ロブスタ生産国
・1880年ごろから在来種をリベリカ種に植え替えた
・1930年にフランス人によって病害に強いカネフォラ種が紹介され、広く植えられる
・コーヒーの欠点数である「タイプ」と、サイズによる「グレード」で分類
・タイプは上からエクセランス、エクストラ・プリマ、プリマ、スゥペリゥーツ(SUPERRIEUR)、クゥーラン(COURANT)の5つにわかれ、グレードは0~4まで
こちらで第5章コーヒーの産地が終わります。
次は第6章「コーヒーの抽出技術と食器の知識」に入ります。
6-1 おいしいコーヒーをいれるには
6-2 コーヒーの挽き方
6-3 コーヒーと水(1)(2)
6-4 コーヒーの抽出技術(1)~(6)
6-5 コーヒーの保存
6-6 食器の知識(1)(2)
6-7 コーヒークリームと砂糖
ととても実践的で、尚且つ、食器などはまったく未知の世界なので、ワクワクですね。
これからの学習も楽しみたいと思います。
「第1章 コーヒーマイスター」前編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1122
「第1章 コーヒーマイスター」後編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1123
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」1部
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1128
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」2部 コーヒーの栽培
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1127
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(1)イギリス・フランス編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1129
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(2)イタリア、ウィーン・ドイツ編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1130
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(3)アメリカのコーヒーハウス編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1132
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」⑤ カフェの歴史(3)日本のカフェ
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1138
「第3章 コーヒーの生豆」①コーヒー生豆とは何か
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1141
「第3章 コーヒーの生豆」②コーヒーの品種
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1149
「第3章 コーヒーの生豆」③コーヒー生豆の生産処理」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1158
「第3章 コーヒーの生豆」④ コーヒー生豆の生産処理 (2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1161
「第3章 コーヒーの生豆」⑤ コーヒー生豆の見分け方
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1163
「第4章 コーヒーの栽培・生産過程(1)」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1167
「第4章 コーヒーの流通経路」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1169
「第4章 コーヒーの国際取引」(1)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1174
「第4章 コーヒーの国際取引」(2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1180
「第4章 コーヒーの国際取引」(2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1180
「第4章 スペシャリティコーヒーの登場」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1181
「第4章 サステナブルコーヒー」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1182
「第5章 コーヒーベルトの国々」①中・南米・カリブ編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1184
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【自己紹介】
・静岡県浜松市生まれ
・青年海外協力隊3カ国経験
・28歳で慶應義塾大学SFC入学 ・卒業後、株式会社豆乃木を2011年に創業
・現在第12期目
・趣味はYouTube鑑賞 (好きなYouTuberはライクサタデー、メインハイ、2か月のパパ)
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