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アルトマヨの森で「フェアトレードコーヒー」の意義を考察する旅

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2025/01/20

アルトマヨの森で「フェアトレードコーヒー」の意義を考察する旅

環境問題との新たな向き合い方

アルトマヨの森で「フェアトレードコーヒー」の意義を考察する旅

ペルー北部、アンデス山脈の中腹に広がるアルトマヨの森。
そこには、文字通りの「自然の豊かさ」と小規模農家の努力が調和したコーヒー生産地があります。
この地域で育まれるコーヒーを訪ねる旅は、単なる買付け以上の意義を持つものでした。それは、フェアトレード事業を13年以上続けてきた自社と、自分自身のこれまでの在り方を振り返る機会でもありました。
 
フェアトレードを標榜しながら
 
私はこれまで、生産者に寄り添い、公正な取引を行うフェアトレードの理念を大切に活動してきました。小規模農家の生活や労働環境を支え、その努力を一杯のコーヒーに込める。その価値を広めるために動いてきたつもりでした。しかし、今回のアルトマヨの森の滞在を通じて、自分自身が環境問題への理解や行動がまだまだ浅かったことを痛感しました。
 
アルトマヨの森で見た現実
 
アルトマヨの森は、生物多様性の宝庫でありながら、森林伐採や気候変動の影響に直面しています。この森の環境を守ることが、地域の農家やコーヒー生産に直結することを肌で感じました。農家の方々は、持続可能な農法を模索し、森を守りながら生活を営んでいます。その姿の一端に触れ、自覚していた「環境問題への関心の薄さ」が明確に浮かび上がりました。
 
学びと新たな挑戦
 
当たり前のことなのですが、フェアトレードは、生産者だけでなく、環境にも寄り添うべき取り組みなのだと強く感じました。これまで「人」への視点に重きを置いていた私ですが、「環境」というもう一つの軸を取り入れることの重要性を、アルトマヨの森の訪問で学びました。この森のコーヒーを通じて、無頓着だった私も、環境保全の意義を理解し、伝えていきたいと決意しています。
 
未来への一歩
 
アルトマヨの森で買い付けたコーヒーは、単なる商品にしたくありません。
一杯のコーヒーが生産者の生活を支え、森を守り、私たちの未来に貢献する一連の「ストーリー」を有するからです。生産者と環境という両軸で、新たに日本にもたらされる「アルトマヨの森のコーヒー」の価値を、多くの方々と共有していきたいと思います。
 
今回の旅は、目を背けていた自分自身の課題を、正面から見つめ直す機会でもありました。新たな課題を背負うことは、正直、面倒くさいことでもありますが、この経験を糧に、フェアトレードの本流を泳ぎ切りたいという決意が湧きました。
アルトマヨの森が教えてくれたことを、これからもコーヒーを通じて伝えていきます。