このサメの出現も原因として「海水温度の上昇」が挙げられるようです。地球温暖化の影響は、こんな身近なところにも「異変」をきたしていました。
コーヒーの栽培においても、気候変動が与える影響は大きく、以前、気候変動については、メキシコ滞在中の記事(【DAY54】 気候変動とコーヒー栽培の影響)でも触れています。当然、メキシコの生産者組合も、この問題に関心を持っているようです。
というわけで、メキシコのコーヒー関係者がシェアしていた記事で、気になるものを発見しました(こちら)。さらに日本語でも警告を呼び掛ける海外の記事を翻訳したものをみつけましたので、こちらにシェアさせていただきます。
コーヒーが気候変動で収穫量減少・将来的には25%~50%値上がりの恐れも
コーヒーの原料であるコーヒー豆は「コーヒーノキ(Coffea)」から採れます。コーヒー豆にはいくつか種類がありますが、全体の7割以上をアラビカ種が、残りのほとんどをロブスタ種が占めていて、コーヒーといえばほぼこの2種類のどちらかであるといえます。特徴としては、アラビカ種のほうが香り高く、ロブスタ種はより苦みがあることが知られています。アラビカ種は主に中南米やアフリカ、ロブスタ種は主に東南アジアやアフリカで栽培されています。
このコーヒーをいま脅かしているのが、気候変動が原因だとみられる様々な環境問題です。たとえば、メキシコでは気温上昇に伴って、これまでの「にわか雨」とは違う、猛烈な大雨が降るようになりました。コーヒーノキは開花時間が48時間で、その間に大雨が降ったりすると収穫が得られなくなってしまいます。さらに、ハリケーンの襲来や地滑りの発生によって、コーヒー農園自体が泥に埋まってしまうことすらあるとのこと。
(中略)
クリスチャン・バン氏らの調べによると、アラビカ種の栽培に適した土地は2050年までに現在の半分にまで減少する恐れがあるとのこと。特に、昔からコーヒーを栽培しているベトナム・インド・中央アメリカ諸国で環境が悪化。その結果として、コーヒーの価格が25%上昇することまで予想されています。
また、生産性の改善によって他の植物の種子が安くなることも考えられ、そうなった時にはコーヒー農家がコーヒー作りをやめてしまうことで、コーヒー価格が50%上昇することもあり得る、とバン氏は指摘しています。すでに、中央アメリカでは見切りをつけ、コーヒー農園をゴム農園に変えているところもあるそうです。
(以降、省略。引用:http://gigazine.net/news/20150803-coffee-crisis/)
フェアトレードというのは、サステナブルな世界を実現する上での、ひとつの手段にすぎません。気候変動はまさに地球上が一体となって取り組むべき課題ではあるのですが、解決の糸口は、ひとりひとりの心掛けでしかないのかと思います。あとは政策はもちろん、企業の取り組みも必要・・・。
せめて、このブログでも、気候変動については、関心を持って取り上げていければと思います。
9月より新発売となる「大自然の守り人」がつくるコーヒー
そんな折、新しく9月よりご紹介できるコーヒー豆(メキシコ・セスマッチ)はまさに、自然との共存によって育まれるコーヒーなのです。彼らがコーヒーを生産する「El Triunfo」は生物保護圏にあり、彼ら生産者は「大自然の守り人」として、コーヒー栽培をおこなっています。
現在、日本では販売されていない豆となりますので、もしご興味のある方は生豆、焙煎豆としてご提供できます。
下記よりお問合せください。
http://www.hagukumuhito.net/inquiry/