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第7話「<回顧録>こうしてマヤビニック豆の対話・交渉が行われる・・・」

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

杉山世子の【メキシコ滞在記】

2013/06/10

第7話「<回顧録>こうしてマヤビニック豆の対話・交渉が行われる・・・」

旧ブログからの転載です。

 第7話「<回顧録>こうしてマヤビニック豆の対話・交渉が行われる・・・」

日本のマヤビニックロゴが右側に

カフェテリアに訪問した翌日が、私にとってメキシコ滞在最大の勝負どころでした。
マヤビニック組合では、カフェテリアも順調、カフェテリアでの焙煎豆の販売も良好ということで、国内消費向けに豆の確保が必要になってきます。

実際、フェアトレードを掲げているものの、情けない話、毎年1コンテナ(17.5トン)を使用する体制はなく、これまでは2年に一度の輸入が「やっと」というところでした。
さらに言うと、2012年収穫豆の入荷が大幅に遅れたため、組合とのコミュニケーションもメールのやりとりだけでは不安に感じていました。

実際、来年、我々が輸入できる豆がどれほどあるのか・・・

これは蓋を開けてみるまでわからない、という状況でしたので、メキシコ行きが決まっても、重たい課題がのしかかっているような気がして、結構、憂鬱でした。

メキシコ到着2日目、組合の事務所を訪ねました。
組合では定例ミーティングが開かれており、私はその様子を眺めながら、ミーティングが終わるのを待ちます。

実は、事務所に入ってすぐに我が社が日本向けに作った「マヤビニックコーヒー」のロゴが目に入りました。
これには正直驚きと嬉しさがこみあげてきました。

確かに以前、組合のメンバーから、ロゴを使わせて欲しいとメールをもらい、快諾したのですが、その後、どのように使用されているか、または本当に使用されているかは謎でした。なので、組合の、いわば本丸に、大きくロゴ入りのタペストリーが飾ってあるのを見て、心なしが安心感をおぼえました。

そして、いつも明るく迎えてくれるルイスが、私を改めて組合のメンバーに紹介してくれます。
私は、残念ながらスペイン語が話せませんので、出来る限りの熱意で今回の訪問の目的を英語で伝えました。

ミーティングがお開きとなり、いよいよ、私とルイスはテーブルにつきました。
家族の話や日本の販売の話など、雑談をはさみながらも、いよいよ輸入の交渉に入ります。