いよいよマヤビニックへ。
今回、私もいれて、日本人6名と、1家族(大人2名、子ども2名)が一緒にマヤビニック生産者協同組合を訪ねることになった。
2016年、メキシコのグアナファトでコーヒーセミナーに参加してくださった皆さんで、メキシコで生活をしている。ちょうど日本と同じく3月18日から20日までが3連休とのことで、「チアパスへコーヒーツアーへ行こう!」という軽いノリから、始まった企画が徐々に現実味を帯びてきたのは、今年に入ってからだっただろうか。
2016年、メキシコのグアナファトでコーヒーセミナーに参加してくださった皆さんで、メキシコで生活をしている。ちょうど日本と同じく3月18日から20日までが3連休とのことで、「チアパスへコーヒーツアーへ行こう!」という軽いノリから、始まった企画が徐々に現実味を帯びてきたのは、今年に入ってからだっただろうか。
正直、アレンジをしながら、徐々に不安が募った。(かなりシャイな)マヤビニックの皆さんは、日本人ゲストの訪問にどのように対応してくれるのだろうか。
3連休の訪問ということで、彼ら自身も本来はお休みを取りたいはずだろうに、本当にアポイントをとれるだろうか。
その後、アポイントがとれてからも、
「また近くなったら、リマインドして欲しい」
と言われ、その通りにすると、しばらく返信がなかったりで・・・。(結局、確認がとれたのは、えいや、でメキシコに来た2日目のことだった。)
そして迎えた今日。
いつものメンバーよりも少ないとはいえ、組合長、アントニオ、ペレ、そしてサポート役のルイスとその息子イグナシオが温かく出迎えてくれた。
創業当初、目も合わせてくれなかったアントニオの笑顔に救われる。
参加してくださった日本人の皆さんも、とても熱心に質問をしてくださり、メキシコ在住者だけに、スペイン語が達者なので、置いてけぼりはむしろ私の方だ。
それにしても、この光景は、本当に夢のようだった。
アントニオも、そして組合長のマリアノも、饒舌に自分たちの組合の成り立ちから、コーヒーのことをお話してくれた。
私は彼らの表情を見ながら、はじめて彼らに出逢ったときのことから、今日までのことを思い返していた。
創業間もない頃、私は、彼らにとってのパートナーにはなりきれていなかった。
当時、記した、
当時、記した、
「10年、20年とかけて、彼らと付き合っていく」
という言葉の裏には、彼らとの関係性のつくりかたがわからず、しぼみかけた気持ちを奮い立たせるものだった。
2015年、はじめてメキシコに来てくれてありがとう、と言われた。
2016年、はじめて「自分たちは日本へは行けないけれど、日本のお客様に伝えて欲しい。どうもありがとう、と。」
という言葉に涙を流した。
2017年、私は気が付いたら、マヤビニック側の立場で、日本人の皆さんを受け入れる側にまわっていた。
アントニオが話をしながら、探るように私に視線を寄越す。私は彼が言っている言葉が理解できていないのだけれど、頷いて彼に返すと、彼はそのまま話を続けた。
少しずつ、距離が埋まっていく。
私たちは、マヤビニック組合の皆さんの先導によって、彼らの生産拠点であるアクテアルに向かった。いよいよコーヒーが私たちを出迎えてくれる。