セスマッチの拠点、ハルテナンゴ地区へ
メキシコ最大のコーヒー生産地、チアパス州。その中でも良質のコーヒーが生産されるハルテナンゴ地区。ここに、セスマッチ組合がある。私がハルテナンゴへ向かう前々日から、彼らでコーヒーの二次加工プロセス(脱穀、選別)の作業を行っており、当日はそれらのコーヒーをテストローストし、一緒にカッピングをしよう、ということになっていた。
今年の3月のハルテナンゴ訪問を経て、その後、日本にもいくつかのサンプルを送っていただき、日本国内で、関心をもってくれているお客さんとともにテストして、「合格点」をもらい、数量を決定し、買付けすることができた豆だったので、こうして再び産地ハルテナンゴに戻ってきて、実際に自分たちの購入する豆をカッピングできることには、感慨深いものがあった。(2017年3月の訪問時のレポートはこちら。)
さてカッピング。カッピング中は撮影も忘れてしまうほど。。。
メキシココーヒーの希望
彼らは年間40コンテナ以上の生産量を持つ。マヤビニックの約4〜5倍だ。その内の40分の1が日本へやってくる。私たちは彼らにとって、「小さなお客さん」なのだが、セスマッチを統括するSixtoからは、
「日本への販売のきっかけができて嬉しい。」
という言葉をもらった。
「同じ歩幅で歩んでいくパートナー」がマヤビニックならば、セスマッチは「チアパスコーヒーの希望であり指針」だ。 彼らは、コーヒーづくりや販売に至るまでを熱心に研究、実践している。それだけでなく、彼らが農民や地域に対してインパクトのある団体であろうと活動する団体であるからこそ、彼らのコーヒーには価値がある。
コーヒーは彼らの生活そのものだ。
カッピングを終え、16:00過ぎに皆で遅めのランチをとる。ハルテナンゴで食べるエビのスープはいつも絶品だ。
翌朝、待ち合わせの時間を過ぎ、部屋をノックされるまで眠り続けていた。時差ボケを感じる間もなく始まった今回のメキシコ滞在も、ミッションコンプリート。 あとは日本でコンテナ船を待つばかり。名古屋で彼らのコーヒーを、そして私たちのコーヒーをお出迎えをしよう。
翌日は、バスでトゥクストラへ戻ってきた。標高の低いトゥクストラの街は、日本と変わらぬ暑さ。かき氷に魅せられて、1つ注文する。女子高生たちがオーダーするようなグミいり、チリソースかけの氷を選ぶ勇気はなく、私は無難にいちごミルク。