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【DAY6】 標高2200メートルの町でへろへろになっている!?

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杉山世子の【メキシコ滞在記】

2014/07/31

【DAY6】 標高2200メートルの町でへろへろになっている!?

豆乃木杉山は7月26日より2か月間メキシコに滞在します。日々のことを綴ります・・・

【DAY6】 標高2200メートルの町でへろへろになっている!?

今日は私の滞在拠点となるサンクリストバル・デ・ラス・カサスについて少し紹介をしたい。
 
突然、街の紹介をしたくなったのには理由がある。
 
到着してすぐには気付かなかったのだが、3日目くらいだっただろうか。現在の宿がセントロ(街の中心)から少し離れていることもあり、セントロに向かって緩やかな坂を下っていたのだが、自分の体がとても疲れていると感じた。
なんというか、病み上がりで、久しぶりに外を歩いたときと似た感覚(―「実は私、昨日まで寝込んでいましたが、皆さん、私の歩き方でやっぱり病み上がりって気付きますか」と世間に様子を伺いながら、そして自分自身をかばいながら歩いた経験、皆さん、ありますよね?)。
 
そのときは、前夜、晩御飯を食べ逃していたので、人間はお腹が空くと、こうもわかりやすく、ヘロヘロと歩いてしまうものかと、可笑しかった。宿からまっすぐ伸びるグアダルーペという通りは、歩行者天国になっており、左右に店が立ち並んでいるのだが、通りの脇にベンチが所々おいてあるので、思わず腰かけてしまうほどに、疲労を感じていた。
 
そして6日目の今日は、WEBアプリで取得したサンクリのレストラン情報で上位にランキングされていたレストランで、久しぶりにしっかりと食事をした。にも関わらず、さあ、これから一仕事をしようとマヤビニックカフェに向かう途中で、やっぱりヘロヘロになってしまった。そのレストランからカフェまでの徒歩約10分の道のりが随分遠く感じられ、結局、途中であまりの疲労感から、方向転換し、宿に戻ることにした。
 
宿に戻って、ベッドに横になったときには、もうすでに命一杯仕事をしたあとのようなだるさを感じつつ、今日はこのまま一日を棒に振ってしまうのかな、という焦燥感も重なって、やや陰鬱な気持ちになった。


 
外から子どもが走り回る音がする。


 
横になったまま、ぱらぱらと日本から持ってきた文庫本(普段は滅多に見ることのない女性作家の小説)をみていると、突然ある考えが頭をよぎった。
 
「もしかして標高2200メートルに、体が順応していないのでは」
 
かつて1年間住んでいたケニアのナイロビも、標高1700メートル程度あったけれど、あのときはどうだっただろうか。いやいや、思い返すには月日が経ちすぎている。10年も前のことだ。
 
とにかく、このだるさは標高に起因していると確信すると、だいぶすっきりした。
 
ところで、サンクリストバルで出逢う外国人、それだけでなくよその州からのメキシコ人の移住者と話をすると、皆、この気候が気に入って、ここに居座っているのだと口を揃える。今日も、ほぼ一日中、パーカーを脱げず、日本から「保険」のつもりで持ってきた室内用の厚手の靴下が手放せない私には、やや「涼しすぎる」こともあるのだけれど、たしかに日中は、太陽を浴びれば随分と温かく、陽気で、日本の8月を思えば、確かにここは理想郷かもしれない。

 
写真は、今日、くたばる前に奮発して食べたタイカレー。
甘すぎたけれど、美味しかった。サンクリストバルはローカルフードから、フレンチまでなんでも揃っていて、食にも事欠かない。
 
夏のメキシコ観光に、涼をもとめ、サンクリストバルに来てはいかがだろうか。ただし、高さ2200メートルで感じるへろへろ感は覚悟して欲しい。