今日でカフェインレス生活を初めて8日が経ちました。やっぱりそれほど苦になっていないのは、デカフェがちゃんと「美味しい」からではないでしょうか。新しく入港するマヤビニック・デカフェにも期待が高まります😊
さて、最近色々なところでカフェインレス生活について気にかけていただいております。それと同時に、皆さん、なんとなく「カフェイン」について疑問に思っていたことなどを質問してくださるようになりました。
私自身も勉強不足なことがあり、ここでもう一度、いただいた質問を整理しつつ、まとめていきたいと思います。
さまざま調べる中で「面白いなー」と感じるのは、「カフェイン」を扱う企業は概ね、「カフェインフレンドリー」な記事を書きますし、そうでないリサーチ機関(民営)では、まるで「カフェインは麻薬」のような扱いをするところもあります。
そもそもカフェインとは?
カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬である。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。 コーヒーから分離されカフェインと命名された。 主に、コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどにカフェインが含まれる。(Wikipediaより抜粋)
そう「チョコレート」にもカフェインが含まれるんだ!と思った方いらっしゃいませんか?
豆乃木でも、秋冬はチョコレートを扱っていますが、今年は「チョコレートの食べくらべ」をスタッフ間でしたいと思っていたので、チョコレートのカフェイン含有量が気になってきました。
以下が、それぞれのカフェイン含有量を調べてみました。
レギュラーコーヒー(約150 ml) 約115 mg 紅茶(約150 ml)約50 mg コーラ飲料(約350 ml)46 mg ハイカカオチョコレート(25g)約23mg ミルクチョコレート(25g)約11mg |
カフェインとの付き合い方
カフェインには、適量摂取することにより頭が冴え眠気を覚ます効果があります。
他方、過剰に摂取した場合の一般的な急性作用は、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、 震え、不眠症、下痢、吐き気をもたらすこともあります。
また、ニュージーランド第一産業省(MPI)は、長期的な影響としては、肝機能が低下しているヒトなどの一部において、コーヒーの摂取と関連する高血圧リスクが高くなる可能性があること、特にカルシウム摂取量が少ないヒトがカフェインを摂取した場合、カルシウムの体内からの排出率を増やすので、骨粗しょう症の発症の原因となる可能性があることのほか、 妊婦においてカフェインの摂取により胎児の発育を阻害する可能性があると指摘しています。
(出典:http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdfを一部書き方を変えています。)
ここでも指摘があるように、妊婦さん(または授乳期の女性)がどのようにカフェインと付き合っていくか、というのは関心が高いところだと思います。次に、清涼飲料水などにカフェインが含む場合もありますので、子どもへの影響はどうでしょうか。そのあたりを調べてみました。
妊婦さん編
世界保健機関(WHO)
2001(H13)年に、妊婦のカフェイン摂取に関する助言を公表しています。
・紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約 2 倍のカフェインが含まれている。
・このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒ ーの摂取量を一日 3~4 杯までにすべき、としている。
2016(H28)年に、妊婦のカフェイン摂取について新たな勧告を公表しました。
・カフェインは、紅茶、コーヒー、清涼飲料水、チョコレート、コーラナッツ、エナジー ドリンクなどに含まれますが、コーヒーは高カフェイン摂取の最も一般的な原因の一つ である。
・妊娠中は、母親の血液からのカフェインのクリアランス(消失)が著しく遅くなるため、 カフェインの過剰摂取は胎児の成長遅延、出生児の低体重、早産、または死産と関連す る可能性が示唆されている。
・一日のカフェイン摂取量が 300 mg を超える妊婦に対しては、流産や新生児の低体重リスクを低減するために、妊娠中はカフェイン摂取量を制限するように注意喚起している
欧州食品安全機関(EFSA)
・妊婦については、習慣的なカフェイン摂取200 mg/日以下であれば、胎児に健康リスクは生じない。
・授乳中の女性については、1回当たりのカフ ェイン摂取200 mg以下、習慣的なカフェイン摂取200 mg/日以下であれば、健康リスクは 生じない。
・子供及び青少年については、参照可能な知見が不十分ではあるが、成人と同様約3 mg/kg 体重を安全な単回当たりの摂取量及び習慣的一日当たりカフェイン摂取量としても適用 できるとしている
オーストリア保健・食品安全局(AGES)
・妊婦では、一日 200 mg 以下のカフェイン摂取が胎児に悪影響を及ぼすことはない。
子ども編
欧州食品安全機関(EFSA)
・子供及び青少年については、参照可能な知見が不十分ではあるが、成人と同様約3 mg/kg 体重を安全な単回当たりの摂取量及び習慣的一日当たりカフェイン摂取量としても適用 できるとしている
オーストリア保健・食品安全局(AGES)
・一日 子ども体重× 3 mg/kgのカフェイン摂取は、子供(3 歳~10 歳)及びティーンエージャー(10 歳~18 歳)にとって安全であるとされている。
・(就寝直前の睡眠障害を引き起こす可能性について)就寝前に約1.4 mg × 体重のカフェインを摂取した子供やティーンエージャーにも起こり得ると考えられている。
「コカ・コーラ」に含まれるカフェイン量 500mlあたり50mg |
まとめ
私はコーヒー豆屋ですので、コーヒーは生活に欠かせません。疲れてくると、エナジードリンクを投入したくなる朝もあります。そして静岡県民ですので、緑茶は生活に一部で、欠かせない飲み物です。
カフェインってパキッと覚醒させてくれたり、元気付けてくれたりと、味方につけると本当に心強いものです。なので、私も、仕事でコーヒーをたくさん飲んだ日には、夕飯の後の緑茶を控えるなど、過剰なカフェイン摂取にならないよう、「意識してコントロールしていく」ことが大切だと思いました。
また妊婦さんも、カフェインレスコーヒーをうまく取り入れていただきながら、それでも我慢できないときは、1〜2杯の摂取は問題なさそうですが、心配ですよね。マグカップではなく、デミタスカップで、カフェインの少ない深煎りのコーヒーをちょっとずつ召し上がってみてはいかがでしょうか?
マグカップに半分だけで我慢しよう、とすると、ちょっと満足感が下がりますので、お気に入りのデミタスカップを見つけて、なみなみと淹れてみると、少し気分が変わるかもしれません。
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