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それって本当にフェアトレード!? 

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2019/12/02

それって本当にフェアトレード!? 

日本でフェアトレードが広まらない理由をフランス人教師から教わりました

それって本当にフェアトレード!? 

昨日、浜松市で第2回目となるフェアトレード全国フォーラムが開催されました(*詳細は一番最後に記載)。

フランス・ボルドー市の高校で教師をされているマリーさんの他にも、日本各地から「フェアトレード」をキーワードにたくさんの仲間が浜松に集いました。


当日、司会者だった私は、ステージに近いところで、大変貴重なお話しを聞く機会をいただいたのですが、特に印象に残っていることを、書き記しておきたいと思います。

「終わりのフォーラム」で会全体を振り返る段階になって、マリーさんに感想を求めたところ、
「日本という国で、未だにフェアトレードがそれほどまで浸透していないということに驚きました」という感想に続き、

「それは、おそらく日本の皆さんが品質を絶対視するあまり、フェアトレードは高いというイメージをカスタマーに与えているのではないでしょうか。
(マリーさんの関わっているペルーのコーヒーの例を挙げて)コーヒーでも、グレードがあり、グレードの多少劣る豆でも、生産者さんにとっては、同じように一年をかけて作ってきた収穫物なのです。
一方で消費者も、日常的な飲み物として、価格が合わなければ、フェアトレードコーヒーを飲み続けることはできません。
最高の品質のものでなければ仕入れない、というのは、果たしてフェアトレードと言えるでしょうか。」

という投げかけがありました。

私にとっては、司会者の立場を忘れてしまうくらい衝撃でした。

そして、その場で考えたことをマリーさんと会場に投げかけたのです。
「つまり選択肢があってもよいのかもしれませんね。最高品質のコーヒー豆もあってもよいし、もう少し手軽に飲めるコーヒーもある。
私は、良い豆でなければ、お客様に販売できない、お客様が納得しないと思い込んでいました。
でも、もしかしたら、フェアトレードのもので、それなりの品質のものを、もう少し気軽に購入したい、と思われる方も多いかもしれませんね。」

と。
私たちコーヒーを販売している人たちは、一日の多くの時間を、コーヒーのことを考えて生活しています。良い豆を、良い状態でお送りしたい、と考えることは絶対に間違いではないはずです。

でも、もしかしたら、前述のとおり、<それなりの品質のものを、もう少し気軽に購入したい>という「ニーズ」があって、それは決して『スペシャルティコーヒー専門店』では応えられないものなので、実際に豆乃木でやる意味があるかもしれません。

そこで、さっそく私は考えました。

豆乃木では、365日それなりにおいしく、手軽に飲んでいただけるコーヒーを作ります。
近々、どんなコーヒーなのかを発表しますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!!

このコーヒーの名前を、今回、私に大きな気づきをくれたマリーさんにちなみ、「Marie's」と名付けたいほどです。


追記:
当日はフェアトレード商品の物販もありました。
豆乃木ではデカフェを初お披露目。
試飲も用意させていただいたところ、
「カフェインレスとか関係なく、本当に美味しい」
「今まで飲んだカフェインレスコーヒーの中で一番飲みやすい。」
「香りがいい」
などたくさんの嬉しいコメントをいただきました。






フォーラム詳細:

「フェアトレード全国フォーラム2019 in 浜松」

日時:2019年11月30日(土) 10:00-18:00 
<入場無料>

プログラム:
10:00-12:30
事例報告「学校が生み出すフェアトレード運動」
パネルディスカション「若者、学校にとってのフェアトレード」

13:40-16:00
フェアトレード・エシカル消費 マナビバ
(1)マナビバ1「フェアトレードスクールの仕組みはどうなる?」
(2)マナビバ2「フェアトレード大学のもたらす可能性とは?」
(3)マナビバ3「進化し続けるフェアトレードタウン」
(4)マナビバ4「企業のフェアトレードはどうなる?」
(5)マナビバ5「大学生、高校生、中学生の皆さん、一緒に話しましょう」
(6)マナビバ6「国内/地域にもフェアトレードを?」
(7)マナビバ7「Marieさんと教師の対話の場」

16:15‐17:15 終わりのフォーラム

17:15‐17:40 若者がつくるエシカル・ファッションショー

主催
はままつフェアトレードタウン・ネットワーク、日本フェアトレード・フォーラム、浜松市、静岡文化芸術大学、フェアトレード学生ネットワーク(FTSN)

協力:学校法人笹田学園