本当にありがとうございます。
今回、ダイレクトトレードによる、マイクロロット・スペシャルティコーヒー第2弾として皆さんに紹介したいのは、
・Finca Don Rafa(フィンカ・ドン・ラファ) Anaeribico(嫌気性発酵)
・Finca Don Rafa(フィンカ・ドン・ラファ) Pache peaberry(パチェ・ピーベリー) Washed(ウォッシュト)
このふたつの生豆を2020年11月20日金曜日よりリリースいたします。
アナエロビック・ファーメンテーション(嫌気性発酵)とは?
アナエロビック・ファーメンテーション(アナエロビコ)は、コーヒーの嫌気性発酵を介した生産処理方法のことを言います。
嫌気性発酵とは?
酸素に触れない状態で活動することができる微生物の働きで行う発酵方法のこと。
通常「コーヒーの嫌気性発酵」として販売されているものは、果肉が付いたままのコーヒーチェリー(または果肉除去後、ミューシレージが付いた状態)を、発酵時のガスを逃がす逆止弁の付いた密閉容器に移し、発酵を行うのですが、今回ご紹介するのは、「ドン・ラファ風嫌気性発酵」です。
ドン・ラファでは、コーヒー豆等穀物を保存する際に使用するエコタクの中にコーヒーチェリーをいれ、5日間、外気に触れさせないようにします。
その間に、酸素のない環境で活発に活動する微生物によって発酵が進み、これまでは発出しなかったフレーバーが生み出されます。
通常、嫌気性発酵のためには密封できる発酵漕などの機械が必要なので、導入コストは非常に高いのですが、ドン・ラファでは、限られた物を使用して、新しい発酵方法にチャレンジし商品として評価を受けているところに、私は強い共感をおぼえました。
まだまだ安定的に同等のフレーバーを再現するのは難しいかもしれません。
しかし、2019年コスタリカのカップ・オブ・エクセレンスでアナエロビコで加工処理したコーヒーが優勝するなど、その可能性はすでに開花しています。
今回は、ドン・ラファ風嫌気性発酵コーヒーをお楽しみください。
Finca Don Rafa(ドン・ラファ)について
1.ロケーション
メキシコ・チアパス州の中でもEastern Highlandsのエリアにあります。マヤビニックやセスマッチの拠点との位置関係をご確認ください。
それぞれは属する山系が違います。
Finca Don Rafa(フィンカ・ドン・ラファ)は、グアテマラとの国境にも近く、産地としても名高いウェウェテナンゴと同じ山系に所属します。
2.Finca Don Rafa(フィンカ・ドン・ラファ)のある村
写真① 集落の様子
写真② 村の入り口
年間を通して降雨量の多いサン・ラフェエル。
私が訪問していた日も、小雨が降っており、曇っている時間が長いようです。
集落の入り口は閉ざされていて(写真②)、通行には、村の人の許可がいるというのが特徴的でした。
2019年のメキシコ・カップオブエクセレンス(COE)にて同農園グループのパチェ・ナチュラル精製が国内2位になっています(スコア91.14)
銘柄:Don Rafa(ドン・ラファ)ゲイシャ 標高:1500メートル 地域:ラス・マルガリタス、チアパス州 生産者:サンラファエル農民グループ 品種:ゲイシャ 精製:ウォッシュト |
銘柄:Don Rafa(ドン・ラファ)パチェ 標高:1500メートル 地域:ラス・マルガリタス、チアパス州 生産者:サンラファエル農民グループ 品種:パチェ(Pache) 精製:ウォッシュト |
豆乃木のフェアトレードとダイレクトトレードの表記の違いについて
フェアトレードでは双方がともに成長をめざし、支えあい、長期的な視点に立ち、継続的な取引を前提としています。
一定期間、一定の量(またはそれ以上)を輸入することを決め、生産者の生活の安定につながり、生産意欲が沸くような取り組みを意識しています。
価格にはフェアトレードプレミアムが含まれ、フェアトレードプレミアムは、地域に役立つように使っていただくものとなります。
ダイレクトトレードでは、<コーヒーを最大限に楽しむ>を掲げ、さまざまな産地とのつながりを意識しています。
フェアトレードで大切にしている「輸入量」についても、そこまで意識をせず、生産者や産地、そして何より品質にフォーカスした取引を行っています。
(*上記は自社規定)
いずれも輸入商社を一切介さず、自社で輸入した商品となります