先日、思いがけず手にしたマヤビニック組合からもらった2014年の新豆のサンプル。
(そのときの記事はこちら)
カフェの店長フェルミンに、焙煎度合いを指定して、それが焼きあがったのが昨日。焙煎翌日のコーヒーを、組合の事務所で、みんなでカッピングしようと思っていた。でも途中で考えが変わって、あえて日本から持参した抽出器具を持って組合を訪ねることにした。
私たちがそうしているように、マヤビニックのコーヒーを、彼ら作り手に楽しんで欲しい。そう思ったからだ。
私がコーヒーを淹れはじめると、誰かが
「まるで日本のティーセレモニーのようだ」
と言う。
丁寧に3分の時間をかけて、彼らのコーヒーを、彼らの前で淹れる。一度に二人分しか抽出できないので、何回かにわけて。
「とてもクリーンだ」
と誰かが言う。
「レモンのような酸がする」
と言ったのはたしかルイス。
100ccあるかないかのコーヒーを、少しずつ味わうアントニオ。
ミーティングでたまたま訪れていたゲストが
「明日から僕は、今までのコーヒーは飲めない。どうしてくれるんだ!」
とオーバーに言ったあとで、
「あなたのコーヒーはとても美味しい」
と言うので、
「No これは彼らのコーヒーだよ!」
と。
たったそれだけのことだけど、何かとてもよい時間だったと思う。なんで今まで、そういうことをしてこなかったのだろう。いや、そんな余裕がなかったのだ。
「豆を仕入れる」それだけにしか考えが及ばなかった。
そしてこういう空間を共有できるようになったことも、私にとっては大きな進歩。
肝心のカッピング評価については、もう一度、宿に戻ってカッピングをするとして。
味にそれほど複雑味は感じないけれど、たしかにきれいな酸が感じられる。これを松屋さんでフルシティに焙煎してもらったら、お客様にも満足してもらえるものになるのではないだろうか。
私の中で、ある考えが沸きあがってきた。早くこれをシェアできるよう、準備を進めたい。
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