本日は第6章「コーヒーの抽出技術と食器の知識」の「コーヒーと水」の項の次は、本来「コーヒーの抽出技術」だったなのですが、こちらは実践編になりますので、一旦先に「コーヒーの保存」を前倒しさせていただきます。
「第6章 コーヒーの抽出技術と食器の知識」①おいしいコーヒーを淹れるには ②コーヒーの挽き方
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1189
コーヒーの劣化を防止する方法を学びましょう
・コーヒーの劣化は焙煎が完了すると同時にすでに始まっている
・コーヒーは吸湿性・吸香性に富み、高温下での科学的変化も早い
・密閉した容器にいれて、冷蔵庫などで温度の低いところに保存することが大切
・香りも挽いた瞬間から特に失われるので、コーヒー豆は抽出する直前に挽くのがポイント
[さまざまな包装形態]
焙煎完了とともに変質がはじまってしまうコーヒーですが、その物理的・科学的変化を最小限にとどめ、おいしさを保つために、放送もさまざまな工夫がされている。
包装形態 | 包装の方法 | 包装の特徴 |
(1)含気包装 (自然包装) |
・缶、ガラス、プラスチックなどの容器や紙袋、フィルム袋、アルミ箔にコーヒー豆や粉をつめて蓋やシールをする包装 |
・保存性は低い ・できれば密閉できる容器に移し替えて冷蔵庫で保存するのが望ましい |
(2)ガス置換包装 | ・主にフィルムかアルミ箔の袋を使い不活性ガス(窒素ガスまたは二酸化炭素)を吹き付けることによって空気と置換する方法と真空ポンプで空気を抜いたあとに、ガス充填する方法の2種類がある | ・変色やカビを防止する効果がある |
(3)真空包装 | ・缶、フィルム袋、アルミ箔袋などにコーヒーを充填した後、内部の空気を真空ポンプで抜き取る方法。 | ・コーヒーだけでなく食品全般に普及 |
(4)特殊バルブ付き包装 | ・焙煎後間もない新鮮なコーヒーでは放出される二酸化炭素で袋が膨張し、包装容器が破れることもある ・そこで発生する二酸化炭素を自動的に外へ出し、外部からの空気侵入を完全に防止する機能を持った特殊バルブを取り付けた包装が開発された |
・特殊バルブは湿気の侵入を防ぐ ・購入後は冷蔵庫で保存し、開封後は密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存 |
コーヒーの保存にとって大切なことをを理解する
・コーヒー豆の鮮度の識別
・コーヒーを抽出するとき、炭酸ガスを多く含むものは最初の抽出時に、粉の表面が中心からマルク膨らんでくる
・次の注湯では粒のそろった細かい泡が出る
・劣化したコーヒーでは、このようにはならず、泡は不揃いで湯面があらわになってしまう
・豆での購入が大切
・同じ一粒のコーヒーでも、豆のままの状態と挽いて粉にしたものでは、表面積に数百もの違いがある
・表面積が大きくなればなるほど、空気に触れる部分が増えるので、1度開封して、粉にしたコーヒーはそれだけ劣化が早く進む
・香りの成分も挽いた直後から揮発し始めるので、豆の状態で保存しておき、いれる直前に挽いて粉にするのが望ましい
・ナチュラルウォーターの内、ミネラルが地下で滞留中や移動中に溶け込んだものが「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ばれ(天然の二酸化炭素を溶かした発泡性のある地下水を含む)、いわば天然のミネラルウォーターと言える
・冷蔵庫保存にも気遣いを
・コーヒーは他のにおいを吸着しやすいので、においの強い食品の近くでの保存や、密閉されていない容器での保存は避けることが大切。
・使用する密閉容器内に水分が残っていたり、高温多湿の場所で容器の開閉を繰り返すと容器内が結露することがあるので、容器の水気は完全に取り除くなどして、結露に注意。
次の項でも「コーヒーの抽出技術」ではなく、「食器に知識」「コーヒークリームと砂糖」を学んでいきましょう。
「第1章 コーヒーマイスター」前編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1122
「第1章 コーヒーマイスター」後編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1123
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」1部
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1128
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」2部 コーヒーの栽培
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1127
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(1)イギリス・フランス編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1129
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(2)イタリア、ウィーン・ドイツ編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1130
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」3部 カフェの歴史(3)アメリカのコーヒーハウス編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1132
「第2章 コーヒーとカフェの歴史」⑤ カフェの歴史(3)日本のカフェ
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1138
「第3章 コーヒーの生豆」①コーヒー生豆とは何か
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1141
「第3章 コーヒーの生豆」②コーヒーの品種
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1149
「第3章 コーヒーの生豆」③コーヒー生豆の生産処理」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1158
「第3章 コーヒーの生豆」④ コーヒー生豆の生産処理 (2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1161
「第3章 コーヒーの生豆」⑤ コーヒー生豆の見分け方
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1163
「第4章 コーヒーの栽培・生産過程(1)」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1167
「第4章 コーヒーの流通経路」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1169
「第4章 コーヒーの国際取引」(1)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1174
「第4章 コーヒーの国際取引」(2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1180
「第4章 コーヒーの国際取引」(2)
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1180
「第4章 スペシャリティコーヒーの登場」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1181
「第4章 サステナブルコーヒー」
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1182
「第5章 コーヒーベルトの国々」①中・南米・カリブ編
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1184
「第6章 コーヒーの抽出技術と食器の知識」①おいしいコーヒーを淹れるには ②コーヒーの挽き方
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1189
「第6章 コーヒーの抽出技術と食器の知識」⑶ コーヒーと水
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1191
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【自己紹介】
・静岡県浜松市生まれ
・青年海外協力隊3カ国経験
・28歳で慶應義塾大学SFC入学 ・卒業後、株式会社豆乃木を2011年に創業
・現在第12期目
・趣味はYouTube鑑賞 (好きなYouTuberはライクサタデー、メインハイ、2か月のパパ)
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