ホームステイ3日目。一日4時間のスペイン語レッスンも、あっという間なんだけれど、それ以上に、一日があっという間に終わってしまう。
7時(まだ外は薄暗い)に起きて、
少しの湯量でシャワー浴びて、
コーヒーを買って学校へ行って、
スペイン語の活用を勉強して、
スペイン人の先生にrとlの発音を何度も指摘されて、
帰ってきてお昼を食べて、
パソコンで仕事して、
カフェに行ってwi-hiの暗証番号を聞いて、
コーヒーはどこ(地域)の豆を使っているかを確認して、
18時すぎに広場行って、
ホストマザーらと合流して、
20時をすぎて家にもどって、
カンタンな夜ご飯を済ませて、
宿題をやって、
仕事して、
ブログ書いて、
つぶやいたりしていると、
とっくに1時、2時。
24時間をいつもフルに使い切っている。
ほとんどおつりはこない。
おつりっていうのは、例えば、こんな時間のこと。
今日、ホストマザーの孫たちが、宿題をたくさん抱えているとかで、いつもの広場での滞在時間が短くなった。ぽっかり空いたおつりの時間。その日は、もう少しこの町の景色の中にいたくって、
「家に帰ったら、私、屋上のテラスに行きたい」
と言うと、ホストマザーが付き合ってくれた。
ふたりで屋上のテラスへあがる。
太陽がすっぽり姿を隠すのに、それほどの時間はいらなくって、入れ替わるようにカンテラの灯が街中に散りばめられる。空を見上げると、新月に近かったせいか、星もはっきり見える。
「あれ~、ゆっくり動く星がある」
ととぼけたことを思う私。ゆっくり動く星をママと一緒に目で追いかける。
「この方角だと、北に向かっているのかな」
と私。
「そうだね。」
とママ。
思ったよりも早く、私たちの視界から消えた星、じゃなくって飛行機。
「いなくなったね」
と私。
「早いわね~!」
とママ。
流れる沈黙の時間。少しのお話。そして沈黙。その沈黙を破る犬の鳴き声、時々、犬の合唱。
沈黙も、お話と同じくらいに、心地いい。
ホストマザーは決してあれやこれやと世話を焼くわけではないけれど、やさしさをいっぱいもっていて、さりげなく・常に・やさしい。こうやっていつまでも私に付き合ってくれる。
「夕飯のフルーツ、ここで食べようか」
とママ。
4度頷く私。
メロン、パパイヤ、バナナ、グアバ。
たっぷりフルーツを盛ったお皿。
「私はこれでいいの」
と一本のバナナを持っているママ。
昨年、旦那さんを亡くしたママ。
「よくこうやってテラスでごはんを食べたのよ」
と言う。
ふたりで手にしたおつりの時間を、ママも喜んでくれたらいいな。
みんなやさしい。
出会う人、みんなやさしいから、私もおなじ分だけやさしくありたい。
ところで、私がチアパスを離れ、研修旅行している間に、『フェアトレード&産直マーケット Te to Te(てとて)』ではクレジットカードが利用できるようになった(こちら)。
もらったやさしさの分だけ、いいお店を作りたい。それがオフラインだろうと、オンラインだろうと。じゃないと単なる私の旅行記になってしまう(もうなっている・・・)
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