ワールドカップ出場国には、コーヒー生産国の名前がたくさん連なっている、という興奮から、コーヒーの観点で、ワールドカップサッカーの行方を占おうという悪ノリが先日から始まっています。
前の記事はこちら。
しつこいですが、あくまで「コーヒー目線」で。
<Group C>
まずはコロンビア。
コーヒー生産量は世界第4位。
(1位ブラジル、2位ベトナム、3位インドネシア)
それだけでも十分決勝トーナメント進出の決めてになる知名度なのですが、なんといっても、コロンビアには、コーヒー栽培の文化的景観が、ユネスコの世界遺産に登録されている、という心躍る事実があります!
2011年6月19日~29日、フランス・パリにて開催されたユネスコの「第35回 世界遺産委員会」にて、コロンビアの「Coffee Cultural Landscape of Colombia」(コーヒー文化景観)が登録されていたのです。
いつか訪ねてみたいですね~
日本は、言うまでもなく。
私は特に、日本の焙煎士さんの技術やプロフェッショナリズムは世界指折りではないかと考えています。少なくとも、マヤビニックコーヒーを焙煎してくださっているロースターさんは皆さん、コーヒーに取り組む姿勢が素晴らしい。
残念ながら予選落ちとなったギリシアとコートジボワール。
ギリシアコーヒーも名前はよく聞きますね。ギリシアコーヒー(グリーク・コーヒー)が何かを調べてみたのですが、ギリシャ語では「エリニコ・カフェ」と呼ばれ、焙煎した豆を挽いて、粉末状にしたものと水、好みで砂糖も加え、柄の長い専用の手鍋で煮立てていきます。 ふきこぼれる直前の泡立った状態で火からおろし、小さめのカップに注いで粉が沈むのを待ち、上澄みを飲むコーヒー、とのこと。
ギリシアではコーヒーは健康に良い、と考えられているようで、アテネ大学医学部が行った調査で「毎日ギリシアコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて内皮機能が良好」という結果が医学専門誌にも発表されたとか。ギリシアコーヒーにはポリフェノールと抗酸化物質が豊富に含まれつつ、カフェインの量は少ないため、他のコーヒーよりも健康への好影響が効果的にあらわれる」のだそうです。
さて、最後に、残念ながら日本が初戦に黒星をつけられたコートジボワール。
コートジボワールも実は、世界屈指のロブスタの産地で、コーヒーの栽培は国の主要産業にもなっています。「「アイボリーロブスタ」などと呼ばれて流通していますが、単品で飲まれることは少なく、ブレンド用やインスタントコーヒーの原料などに使われるため、店頭に並ぶこともほとんどない」とのことです。
こうしてみると、グループCも激戦区ですね…日本、がんばれ!!!
<Grop D>
コスタリカは中米でも上質なコーヒーの産地。コスタリカのコーヒーは100%アラビカ種のみの栽培です。豊かで上品な酸を持っています。標高が高く昼、夜の寒暖の差が大きいため、コーヒーチェリーが引き締まり、すばらしいコーヒーを生み出します。
よって決勝トーナメント進出です。
ウルグアイ は残念ながら情報が少なすぎました。よって予選落ち・・・。南米のウルグアイは、マテ茶文化があるようで、おいしいコーヒーを飲めるところが少ない、というブログ記事にあたりました。カフェに行くと、置いてあるのは、イタリアのILLY COFFEE、とか。
ではイングランドVSイタリア。
イギリスは紅茶の国、というイメージが強いですが、実はイギリスでも、風味特性があり香りの豊かなスペシャリティコーヒーを楽しむ「サードウェーブコーヒー」がロンドンを中心に広まっている様子。
そして、イギリスはフェアトレード推進国として、大きくリード。国別のフェアトレード認証市場を見てみると、イギリスとアメリカの市場が依然として大きく、この2国だけで世界のフェアトレード認証製品市場の約半分を占めています。
出典:Fair label japan ホームページ
数々のエスプレッソマシンメーカーを擁し、バール文化を持つイタリアだが、残念ながら今回はイギリスに軍配。
よって、グループリーグDはコスタリカとイングランドが決勝トーナメントへ駒を進めます。