以前、exblogで書き連ねていた記事の中から、バックナンバーとして抜粋してお届けしていきます!
ちょうど3年前の2月に初めてマヤビニックの産地であるチアパス州・アクティアル区を訪ねたあとに書いた記事は、コーヒーの森と呼ばれるこの地域の様子がよく伝わると思います。
***
マヤビニックの生産者組合は遺跡で有名なパレンケより新しい組合員を加えて、500組以上の組合員から構成されています。
本拠地はサンクリストバル市チェナロー区(アクティアル)。
標高2100メートルに位置するサンクリストバルより、車で下ること1時間半。道中、がけ崩れを起こして、油断するとそのまま奈落の底に落下してしまいそうな悪路もありながら、ひたすら揺られ続けます。
(少し具合が悪くなるほど揺ら揺らと・・・)
窓の外に目を向けると、目線と同じ高さに雲が浮かび、その先に広がる景色はまるで天空の森。と思いきや、辿りついた先は、「ただの山の中」といった様子で、イメージしていたような拓かれた土地にあるコーヒー畑とは結びつきません。
それでも、この先にコーヒーの木々が植わっているということで、さらに奥に下がっていきました。
それにしても斜面でもあり、小雨が降ったあとということもあり、足もとがふらつきます。言ってしまえば「こんなところ」にコーヒーが栽培されているなんて、想像しがたいものがあります。
しかし、「こんなところ」に、たしかに赤い実をつけたコーヒーの木々が。
すでに収穫し終えた形跡も。
聞けば、12月より収穫がはじまり、まだあと2度ほど収穫できるチャンスはあるそう。
熱心に説明してくいれたのは、組合の集会に参加していた生産者のマルコスさん。
特に強調していたのは、いわゆる有機栽培にこだわっている点。たしかに、靴が土に沈むほどに、土がふわふわとやわらかい。これは、生きた土の証だからだそうです。
次に、こちらはイエローの実をつけています。コーヒーには赤い実だけではなく、この黄色の実もあります。マヤビニックではほんの少量で、大変希少です。
マルコスさんが
「食べてごらん」
という風に私たちを促すので、そのままイエローの実を口に含みます。
びっくり!
レッドに比べても、その甘さは際立っていました。とにかく甘い!これが正しいプロセスで生豆となり、焙煎されたら、一体どんな風味を醸し出してくれるのだう・・・そんな期待に胸を膨らませました。
(残念ながら、今年はすでにイエローの収穫が終わってしまい、販売につなげることはできそうもありません。)
見たいものが見れたこと、そして想像以上にすばらしい環境であることに大満足をして空を見上げる
と、・・・そこにはさらに自然が織りなす栽培の秘密が。
いわゆる「木陰栽培」というもので、小高いコーヒーの木は、比較的大きく、直射日光を避けられるような大きな木に守られて生育されています。日陰の割合を保ち、風通しをよくすることで、たしかな甘みのあるチェリーが実るのです。
何度も何度も足を滑らせながら、森からを抜け出します。
思わず、すってんころりん、なんていう場面もありましたが・・・。
畑を紹介してくれたマルコスさんの誇らしげな様子と、この環境。この土のすばらしさを知ったことで有頂天になっている私。
本来、こうやって畑に足を運ぶことで、安心して消費者の皆さんに届けられるのだと思い至りました。
実はこの地域にはさまざまな歴史的背景があり、その中で出来上がっているマヤビニックの組合にも、さまざまな思惑や生きていくための選択や葛藤があります。
「生産者が苦労して作っているコーヒーはやっぱりおいしいです」
というキレイなストーリーだけでは語れない部分があるということです。それも含めても、やっぱり「マヤビニックのコーヒーは美味しいからたくさんの人に届けたい」というのが、私がマヤビニックを日本で販売する理由になるのだと思います。
もう少し情報を整えて、栽培のことから、生産者のこと、組合のこと、そしてその中での「光と影」についても、いずれWEBに反映させます。
***
次回のバックナンバー2では、マヤビニック組合の光の影についての記事を取り上げたいと思います。
新産地への旅の出発まであと2日・・・
ちょうど3年前の2月に初めてマヤビニックの産地であるチアパス州・アクティアル区を訪ねたあとに書いた記事は、コーヒーの森と呼ばれるこの地域の様子がよく伝わると思います。
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マヤビニックの生産者組合は遺跡で有名なパレンケより新しい組合員を加えて、500組以上の組合員から構成されています。
本拠地はサンクリストバル市チェナロー区(アクティアル)。
標高2100メートルに位置するサンクリストバルより、車で下ること1時間半。道中、がけ崩れを起こして、油断するとそのまま奈落の底に落下してしまいそうな悪路もありながら、ひたすら揺られ続けます。
(少し具合が悪くなるほど揺ら揺らと・・・)
窓の外に目を向けると、目線と同じ高さに雲が浮かび、その先に広がる景色はまるで天空の森。と思いきや、辿りついた先は、「ただの山の中」といった様子で、イメージしていたような拓かれた土地にあるコーヒー畑とは結びつきません。
それでも、この先にコーヒーの木々が植わっているということで、さらに奥に下がっていきました。
それにしても斜面でもあり、小雨が降ったあとということもあり、足もとがふらつきます。言ってしまえば「こんなところ」にコーヒーが栽培されているなんて、想像しがたいものがあります。
聞けば、12月より収穫がはじまり、まだあと2度ほど収穫できるチャンスはあるそう。
「食べてごらん」
という風に私たちを促すので、そのままイエローの実を口に含みます。
びっくり!
レッドに比べても、その甘さは際立っていました。とにかく甘い!これが正しいプロセスで生豆となり、焙煎されたら、一体どんな風味を醸し出してくれるのだう・・・そんな期待に胸を膨らませました。
(残念ながら、今年はすでにイエローの収穫が終わってしまい、販売につなげることはできそうもありません。)
見たいものが見れたこと、そして想像以上にすばらしい環境であることに大満足をして空を見上げる
と、・・・そこにはさらに自然が織りなす栽培の秘密が。
いわゆる「木陰栽培」というもので、小高いコーヒーの木は、比較的大きく、直射日光を避けられるような大きな木に守られて生育されています。日陰の割合を保ち、風通しをよくすることで、たしかな甘みのあるチェリーが実るのです。
何度も何度も足を滑らせながら、森からを抜け出します。
思わず、すってんころりん、なんていう場面もありましたが・・・。
畑を紹介してくれたマルコスさんの誇らしげな様子と、この環境。この土のすばらしさを知ったことで有頂天になっている私。
本来、こうやって畑に足を運ぶことで、安心して消費者の皆さんに届けられるのだと思い至りました。
実はこの地域にはさまざまな歴史的背景があり、その中で出来上がっているマヤビニックの組合にも、さまざまな思惑や生きていくための選択や葛藤があります。
「生産者が苦労して作っているコーヒーはやっぱりおいしいです」
というキレイなストーリーだけでは語れない部分があるということです。それも含めても、やっぱり「マヤビニックのコーヒーは美味しいからたくさんの人に届けたい」というのが、私がマヤビニックを日本で販売する理由になるのだと思います。
もう少し情報を整えて、栽培のことから、生産者のこと、組合のこと、そしてその中での「光と影」についても、いずれWEBに反映させます。
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次回のバックナンバー2では、マヤビニック組合の光の影についての記事を取り上げたいと思います。
新産地への旅の出発まであと2日・・・