14時間のバス旅を終えて、昨年長期滞在でお世話になった宿へ向かう。到着予定時刻より1時間オーバーしてしまったが、オーナー夫妻が笑顔で出迎えてくれた。
宿は改装中、リビングを潰して、客室を増やすという。
「スペイン語を忘れちゃったのか。」
着くなり、見破られる私。
忘れたも何も、あの2か月でどこまで理解できるようになったんだっけ?
コロンビア人の奥さんが、先月帰省したときに買ってきたというコロンビアのコーヒーを淹れてくれた。どこかの農園指定豆、オーガニック。これがびっくりするくらい華やかさがあって、驚いた。
「チアパス産とどっちが美味しい?」
と聞かれて、答えられなかった。悔しいほどに、美味しかった。
そういえば、街の至る所で、壁を塗ったり、新しいお店を作ったりしているのが目についた。私が前回の滞在で馴染になった食堂もなくなっていた。とても親切だった彼は、今ごろ、どこで何をしているのだろう。
その中で、変わらずに営業を続けているマヤビニックカフェは貴重だ。カフェテリアのオープンは2010年12月。あれから3年。初めて訪れたときは、なんとなくぎこちなさがあったカフェテリアだったけれど、もう十分に「彼らのもの」になっている。マヤビニックカフェのある歩行者通りも、随分とお店が入れ替わった。
「Hola!」
カフェテリアに入ると、いつものはにかんだ笑顔が。行く前に連絡を入れていたので、さほど驚く様子もない。何よりも、たった数か月前とお互い何も変わっていない。
「新豆はもう飲めるの?」
と前のめりの私に、
「まだカフェテリアでは出していないよ」
とのこと。
ああ、新豆のカップが待ち遠しい。
さて明日は決戦の水曜日。いよいよ、マヤビニック組合の新事務所にて、難しい交渉が始まる。
日が暮れる前に、宿の近くのグアダルーペ寺院によって、しっかり祈りを捧げてきた。三嶋大社だろうが、鶴岡八幡宮だろうが、グアダルーペ寺院だろうが、とにもかくにも神頼み。
「豆を持って帰る」
グアダルーペの女神さまの前に、屈んでお祈りをすると、不安な気持ちは和らいで、握りしめた手がぎゅ~っとなった瞬間に、ぐう~とお腹が鳴る。止まない食欲と、一途な願い・・・。
宿は改装中、リビングを潰して、客室を増やすという。
「スペイン語を忘れちゃったのか。」
着くなり、見破られる私。
忘れたも何も、あの2か月でどこまで理解できるようになったんだっけ?
コロンビア人の奥さんが、先月帰省したときに買ってきたというコロンビアのコーヒーを淹れてくれた。どこかの農園指定豆、オーガニック。これがびっくりするくらい華やかさがあって、驚いた。
「チアパス産とどっちが美味しい?」
と聞かれて、答えられなかった。悔しいほどに、美味しかった。
そういえば、街の至る所で、壁を塗ったり、新しいお店を作ったりしているのが目についた。私が前回の滞在で馴染になった食堂もなくなっていた。とても親切だった彼は、今ごろ、どこで何をしているのだろう。
その中で、変わらずに営業を続けているマヤビニックカフェは貴重だ。カフェテリアのオープンは2010年12月。あれから3年。初めて訪れたときは、なんとなくぎこちなさがあったカフェテリアだったけれど、もう十分に「彼らのもの」になっている。マヤビニックカフェのある歩行者通りも、随分とお店が入れ替わった。
「Hola!」
カフェテリアに入ると、いつものはにかんだ笑顔が。行く前に連絡を入れていたので、さほど驚く様子もない。何よりも、たった数か月前とお互い何も変わっていない。
「新豆はもう飲めるの?」
と前のめりの私に、
「まだカフェテリアでは出していないよ」
とのこと。
ああ、新豆のカップが待ち遠しい。
さて明日は決戦の水曜日。いよいよ、マヤビニック組合の新事務所にて、難しい交渉が始まる。
日が暮れる前に、宿の近くのグアダルーペ寺院によって、しっかり祈りを捧げてきた。三嶋大社だろうが、鶴岡八幡宮だろうが、グアダルーペ寺院だろうが、とにもかくにも神頼み。
「豆を持って帰る」
グアダルーペの女神さまの前に、屈んでお祈りをすると、不安な気持ちは和らいで、握りしめた手がぎゅ~っとなった瞬間に、ぐう~とお腹が鳴る。止まない食欲と、一途な願い・・・。
それにしても長時間の移動のせいか、ちょっとしたことで両足がつるので、さっきから奇声を発している。あまりにも足がつるもんだから、だんだんやっぱり楽しくなってきた!
きっと明日もよい一日になるよ。
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www.hagukumuhito.net