飛行機を乗り継ぎ20時間近くかけてメキシコシティに到着した。
成田出発が5月11日午後7時。
メキシコシティ到着が5月11日午後11時。
メキシコと日本の時差は14時間(サマータイムにつき14時間、通常15時間)。
メキシコ入国時に、長かった5月11日が終わろうとしていた。
でも、まだまだ到着したわけではない。
メキシコシティから、コーヒー産地、チアパス州サンクリストバルまで移動してはじめて「無事到着」となる。
にもかかわらず、メキシコシティに着いた時点で、まだサンクリまでの移動手段を決めかねていた。
事前に
「夜行バスに間に合うようだったら夜行バスに、
無理だったら翌朝の飛行機に乗ろう。」
そんな風に考えていたのだが、夜行バスの出発地は空港から少し離れたバスターミナル。
出発時刻は、たしか23時・・・。
ってことで、その日は宿をおさえているわけでもないので、必然的に空港のベンチに停泊。
「朝一でトゥクストラ・グティエレス(チアパス州の州都)行の飛行機のチケットを取ろう。」
と、ここでもWi-hiスポットを探しつつ、夜明けを待つことに。
空港難民。
この旅の波乱を予感させるざわざわ感。
人生初の空港での夜明かし。
でも、思い起こせば、2004年に青年海外協力隊で赴任していたケニアからの帰国時、経由地のヒースローで11時間以上トランジットを待ったこともあるし、アフリカでは待たされるのは日常茶飯事だった。
そう、「待つ」のは好きじゃないけど、苦手じゃない。
そういう素養が出来ていたので、大人しく、4時30分の空港カウンターのオープンを待ち、無事にトゥクストラ・グティエレス行のチケット(ちなみに140ドル)を確保すると、再び大人しくベンチで眠り、朝10時すぎのフライトをジリジリと待ったのだ。
三十路もすぎて、こういう旅しかできないのは情けないけど、こんなことができるのも今のうちだと慰めつつメキシコでの旅が始まりました。
ちなみにメキシコシティ着後、ベンチでよたよた読んでいたのは、わしらは怪しい探険隊 (角川文庫) 隊員時代に読み漁っていた旅の本、旅に出ると、読みたくなる。昭和のにおいたっぷり漂う。椎名誠はすでに70をすぎているというから驚きだ。
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