今日はいつもと趣向を変えて、ネットショップのはじめ方というテーマで記事を書いていこうと思います。なぜ、私が今、これを書こうと思ったかと言うと、新型コロナウイルスで、対面での販売がすこし苦しい状況になっている今、オンラインショップをはじめようとしている方が増えていると思います。そんな皆さんに、少しでも参考にしていただける記事をご提供できればと思い、書き始めます。
特に、私たちのオンラインショップをご利用いただいているお客さまで、オンラインショップをはじめられる方にご覧いただければ幸いです。
はじめに
豆乃木では、『フェアトレード&オーガニック生豆 Te to Te(てとて)』というオンラインショップを運営しています。
『フェアトレード&オーガニック生豆 Te to Te(てとて)』 https://www.mvcoffee.net/ |
創業当初は、クレジット払いもできないような、とても簡素なオンラインショップをやっていました。
8年前のころ。
最初の2〜3年は、オンラインショップ以外の業務に注力していたこともあり、1日に1件も売れない、なんてことがしょっちゅうありました。
今でもよく笑い話になっているのですが、たまに入った注文の品を出荷するために、配送業者さんへ集荷の依頼を電話すると、
「豆乃木さんですね。ご利用ありがとうございます。お荷物は1件でよろしいですか?」
と先制パンチを食らっていました。
「あ・・・はい。1件です。」
そのやりとりが、とにかく情けなかったです。
でも当時の私は、それほどに「オンラインショップ」に力を入れられていなかったのだと思います。
豆乃木オンラインショップの現状
本格的に始動したのは、カラーミーショップというショッピングカートシステムを導入した2015年4月の途中からです。
なので、実際のオンラインショップ運用歴は約5年、と言った方が正解かもしれません。
最初の頃は、商品点数も少なかったことと、先ほど言ったとおり、あまりオンラインショップに力を入れられなかったこともあり、売り上げが10数万円、なんて月が続きました。
1年後、力の入れ具合は、さほど変わっていませんでしたが、商品の登録が安易になったこともあり、点数が増え、なんとか30万円くらいになりました。
現在、商品点数はざっと100種類があります。
月間の利用者は、 2020年3月で190件ほどです。
顧客の平均単価は、送料が弊社負担となる5000円をいくらか超えてきますので、売り上げは件数からだいたいご想像ください。
豆乃木では、オンラインショップの出荷のために、2017年6月から1名のパートスタッフを採用、2019年4月からもう1名が加わり、合計2名のパートスタッフを雇用しています。さらにネットショップのコンサルティングを外部の方に2ヶ月に1回お願いしています。
人件費もありますので、利益はそれほどありませんが、それでも、たくさんの方にフェアトレードコーヒー豆を利用していただき、コーヒーのある生活がより豊かなものになるようにと思って販売をしています。
1 コンセプトを決める
豆乃木の場合、コンセプトはショップ名に現れています。
「フェアトレード」
「オーガニック」
「コーヒー生豆」
「てとて」
てとて、は人の手から手へと届けたい、という思いで創業当時から付けているショップ名なのですが、実は、2〜3年前までは『フェアトレード&産直マーケット Te to Te(てとて)』という名まえを使っていました。
コーヒー豆に限定するのではなく、産地の作り手のわかる商品を届ける拠点としてやっていきたいと思い、この名まえにしていました。でも実質、販売していたのは、コーヒーが中心。そして、いつの頃から、「オーガニックコーヒー生豆」の売上が伸び、「オーガニックコーヒー生豆」の販売がメインとなっていました。
他のお店とどこが違うのか?
すでにオンラインショップをされている方は、多分、同業の方のサイトを参考にしたり、調査したりすると思います。わたしも、コーヒーを販売しているオンラインショップをいろいろと見ていました。
そのときに、うちの強みは「オーガニック」の「コーヒー生豆」を「1kg」とか少ない単位で購入できる点だと気づきました。正直、今はそういうお店も少しですが増えていますが、それこそ、わたしが生豆を販売し始めた頃は、ほとんどありませんでした。
「オーガニックコーヒー」
だけではなく、
「コーヒー生豆」
だけでもない。
そして
「1kg」
単位と小ロットで購入できることが、もしかしたら、うちの特徴なのかもしれない。そう気がつくまではそれほど時間がかかりませんでしたが、「オーガニックコーヒー生豆」を前面に打ち出すのには、少し時間がかかりました。「いろいろなものを扱える余白」を残しておきたかったのだと思います。
でも、あるときに割り切って、ショップの名まえも変えて、「オーガニックコーヒー生豆」を中心に商品構成をおこなったところ、徐々にアクセスが伸びていき、そこからは順調に育っていきました。
問い:あなたのショップの強み ー他のお店にはなくて、さらに需要があるものー はなんですか。 *物だけではないかもしません。 (例)販売単位、決済方法・・・ |
こちらをまず考えてみてください。
必ずしも、狙いどおりにはいかないかもしれません。ここで、挙げたもの以外のものが、お客様に受け入れられるかもしれない。だとしても、上記の問いに対する答えが「浮かんでこない」場合は、ショップを始めるのは、少し待った方がよいかもしれません。
サーバー代だったり、カラーミーショップのようなカートを使用する利用料など、何も動きがなくても、(固定)費用が発生するからです。
次回は、オンラインショップが活性化するためにやっている5つのこと、というテーマでブログを書いていきます。
どうぞ、お楽しみに。