豆乃木は、限られた人員で、出荷を続けさせていただいております。
豆乃木からいつもコーヒーを卸しているお客様の中には、休業を余儀なくされている店や、テイクアウトに切り替えている飲食店も増えています。皆さんが、それぞれに創意工夫をこらし、今を耐えている状況かと思います。
私たちも、必死に乗り切らなければと思っています。
美味しいものを食べるためには、一人でも出かけます。お昼だから、簡単に済ませようとか、コンビニで済ませる、と言うこともなく、しっかりとしたものを食べたい、と言う強欲なところがあります。よく外食もしていました。
ちょっと内輪話になりますが、私の友人で、もうすぐ結婚をして地元を離れる子がいます。
10代の頃から、ことあるごとに集まっては食事をしたり、出かけたりとしていましたので、離れてしまうことはとても寂しいのですが、それでも、新しい門出を心から祝福し、送り出したいと思っています。
少し前から、お祝いも兼ねて、よく遊ぶ3人で、また集まりたいね、と約束をし、以前にも同じメンバーで利用したことのある、私たちのお気に入りのレストランを、別の友人が予約してくれていました。
でも外出自粛を宣言される少し前から、雲行きも怪しくなっていましたので、「残念だけど、今回は見送ろう」とその予約を断念したのです。
その時、友人が予約してくれたお店が、静岡市内にあるムッシュMoizumiさん。
店主のMoizumiさんは、フランス料理をベースに、静岡の旬の素材を見事な色彩とともにおいしいお料理に仕上げてくださる魔法使いです。
県外の人はあまり知らないと思いますが、浜松市と静岡市は100キロほど離れており、それほど気楽に行き来できる距離ではありません。さらにムッシュMoizumiはすごく堅苦しいレストランと言うわけではありませんが、それでも本格的なフランス料理が食べられるお店ですので、こちらのレストランでお食事をするには、誕生日や記念日など、大義名分が必要になります。
今回は、大切な友人の結婚祝いという申し分のない理由もあるし、久しぶりにいつものメンバーでお食事をしようと楽しみにしていましたが、致し方なく。
この時期は、キャンセルの電話も、本当に心苦しいですよね。
そんなムッシュMoizumiでも、最近、テイクアウト始めたそうです。
とはいえ、外出自粛の最中、さすがに100キロ離れた静岡市までお食事を受け取りに行くわけにもいきません。
そう、名店のテイクアウトも、恩恵を受けられるのは、近所の人に限られます。
最近、飲食店でもテイクアウトのサービスに切り替える店舗も増えてきました。
インスタグラムやFacebookを見ていると、
「あ〜このお店もテイクアウト始めたのかぁ!美味しそう。食べたい!!」
と思うのですが、お店の所在地は、都内だったりもするわけです。
つまり、近所であれば、自分が食べたい、応援したい飲食店と、このような状況下でも、関わりを持つことができます。それは本当に素晴らしいことです。
でも、物理的な距離があると、そうもいきません。
今回、ムッシュMoizumiでおいしいコース料理を食べ損ねた私は、ムッシュMoizumiさんと親しく交流している友人に相談し、執念でムッシュMoizumiさんのスイーツとコラボレーションさせていただく、と言うかなり飛躍した企画を立てたのです。
そのメニューは、ムッシュMoizumiのコース料理の最後に出てくるレストラン自慢の手作りスイーツ。今回は、イメージ写真だけ、掲載します。詳細はまた明日以降に書くことにします。
私の食への執念を、この思いに共感してくださる食いしん坊の皆さんと共有させてください。
素晴らしいコラボレーションにしたいと思います。
ムッシュMoizumi
http://www.m-moizumi.com/