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ペルー クスコ TUNKIMAYU (トゥンキマユ)

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Maya Vinic coffee マヤビニックコーヒー

チアパスの雄大な森の中で、化学肥料に一切頼らずに
育てられたメキシコ産・マヤビニックコーヒー

 

ペルー

ペルー クスコ TUNKIMAYU (トゥンキマユ)

ペルー クスコ州より「インカの地、スペシャルティコーヒーに込めた家族の思い」

ペルーの世界遺産・マチュピチュから車で約1時間半。
クスコ地方の山々に抱かれたトゥンキマユ農園は、世代を超えて受け継がれる家族経営の農園です。

標高1,800~2,200mの高地に広がるこの地で、ブルボン、ティピカ、ゲイシャなどの品種が有機農法で丁寧に育まれています。
花のような香りと豊かな甘みを持つこのコーヒーは、自然と共生するファミリーの想いが詰まった特別な一杯。

この湿潤で冷涼な気候が育んだ味わいを、ぜひあなたの日常に。




1. 生産地情報

トゥンキマユはケジョウノ地区、ラ・コンベンシオン郡、クスコ地方にあります。ラ・コンベンシオン郡は、クスコ地方を南北に貫くウルバンバ川の流域地域に位置しており、世界遺産マチュピチュ遺跡への玄関口となっている町も含まれています。
農園はマチュピチュから車で1時間半程度。
  1. トゥンキマユ農園の地理的特徴
      • 所在地: トゥンキマユ農園は、ペルー南東部クスコ地方ラ・コンベンシオン県 に位置し、世界遺産マチュピチュから車で約1時間半の距離にあります。
      • 面積: 約12ヘクタール。カスタニェダフォミリーの家族による農園。
      • 標高: 標高1,800~2,200メートルの高地。
  2. 自然環境
      • 生態系の豊かさ:ラ・コンベンシオン県は、アンデス山脈とアマゾンの生態系が交差するエリアにあり、多様な動植物が生息する生物多様性のホットスポットです。

        • 植物: 標高の高い山岳地帯 では、パラモ(高山湿地帯)やアンデス特有の植物が見られる。
        • 動物: 300種類以上の鳥類が生息し、ハチドリやトゥーカン などのカラフルな鳥が多い。
      • 気候:日中約20℃、夜間10℃前後(寒暖差が大きい)、年間を通じて高湿度(雲霧林)、降水量は1,500mm~2,500mmと年間を通して多い
  • 2. 商品の背景・ストーリー

    現在の農園主シンシアさんの祖父が69年前(2022年時点)に始めました。トゥンキマユ自体は、30ヘクタールを有する中規模農園で、その内の12ヘクタールを利用して数年前よりスペシャルティコーヒーの栽培を行っています。元々、地域のコーヒー組合に所属していましたが、独自でスペシャルティコーヒーを拡大していくために、組合から独立をしようという意思を固め、自ら消費国とダイレクトトレードをしたいと活路を探していました。2017年に国内の品評会で受賞をしたことをきっかけに、さらに発酵過程や水洗プロセスを改善。こちらのコーヒー豆も、ダブル発酵(2度の発酵をおこなう、別名「ダブルファーメンテーション」)に取り組んでおります。
  • TUNKIMAYUコーヒーとの出合い
    • 2022年のSCAJ会場で、当社代表杉山がはじめてこのコーヒーを口にした瞬間に、じんわりと深いおいしさに魅了されました。思い立ったが吉日とばかりにペルー大使館へ相談し、農園4代目のシンシアさんとオンラインミーティングをセッティングしていただき、やりとりを重ねるうち、2023年に日本へのダイレクトトレードが実現しました。
      • シンシアさんがこまめに送ってくれる現地の写真や動画が頼もしく、同年夏にはクスコを訪問し、対面で交流を深めることができました。
    • 「アルトマヨの森」とのつながり(名前の由来や特別な意味)
      • TUNKIMAYU は、現地の言葉(ケチュア語)で「TUNKI(トゥンキ)=アンデスの国鳥『アンデスの岩山鳥』」、「MAYU(マユ)=川」を組み合わせたもので、「トゥンキの川」という意味といわれています。ペルー・アンデス地域に深く根ざした名前で、現地の豊かな自然と文化を象徴するものとして付けられています。



3. サステナビリティへの貢献

TUNKIMAYU(トゥンキマユ)のコーヒーは、自然と調和しながら栽培、収穫されたオーガニックコーヒーです。
特に認証等は取得しておりませんが、
 

4. 生産者からのメッセージ

農園のオーナーであり4代目のシンシアさんからのメッセージ。

私の物語は、1931年7月2日に遡ります。この年、私の祖母エルビラ・マデラ・ロドリゲスが、ペルー・クスコ州ラ・コンベンシオン地区のトゥンキマユという集落で生まれました。
彼女の両親は、当時のトゥンキマユ農園で働くコーヒー労働者でした。祖父母はこの農園で出会い、1964年9月10日に結婚しました。結婚後、彼らはコーヒー栽培のためにいくつかの土地を取得しました。その長男が、私の父であるアレハンドロ・カスタネダ・マデラです。

父は幼い頃からコーヒー畑を愛し、ひたむきに働いていました。60歳のときには、スペシャルティコーヒーの生産技術を学び始めました。そして2017年、クエルオノ市の自治体から、スペシャルティコーヒー生産の向上に貢献したことを称えられ、表彰されました。私の子供時代、そして青春時代は、両親とともにコーヒー畑で過ごす日々でした。

収穫からコーヒーの加工まで、そのすべての過程に関わり、学びながら貢献してきました。土地、動物、植物とともに生きるこの経験は、今も私の中に深く響いています。

私は人類学者として、アマゾンのケチュア社会や異文化教育を研究し、私たちの文化と自然との深い結びつきに魅了されました。この学びを通して、私たちの生活がいかに自然と調和しているかをより深く理解できました。この経験は、私の世界観を豊かにするだけでなく、先住民族の権利を守ること、そして彼らの福祉とエンパワーメントを促進する取り組みを支援するという私の決意をさらに強めました。


やがて私は、トゥンキマユ農園のスペシャルティコーヒー生産を全面的に引き継ぐことになりました。これまでは農業協同組合を通じて輸出していましたが、現在では独立して輸出を行っています。

祖父母、両親の信頼を受け、家族経営の事業を引き継ぐことができたことは、私にとって大きな誇りです。
これは、コーヒー生産のあらゆる面において、女性が果たす重要な役割を示す証でもあります。栽培、管理、加工、輸出に至るまで、女性の貢献は決して過小評価されるべきではありません。

だからこそ、私たち女性がコーヒー業界において果たしている多大な貢献を認識し、正当に評価することが不可欠です。

私たちの目標は、高品質のコーヒーを生産するだけでなく、コーヒー生産コミュニティの持続可能な発展を促し、ジェンダー平等を推進し、この業界で活躍するすべての女性がより多くの機会を得られるようにすることです。
私自身、生産者として、コーヒー産地の子どもや若者が直面する厳しい現実を目の当たりにしてきました。特に、農村部の子どもたちは、質の高い教育を受ける機会が限られています。さらに、多くの若い女性が10代で母親となり、学業を中断せざるを得なくなり、心身の健康を脅かされる状況にあります。


私たちの目標は、地域の子どもたちが質の高い教育を受け、社会に前向きな変化をもたらす存在となれるような、持続可能な取り組みを築くことです。そのために、高校生へのバイオダイナミック農法(自然農法)を取り入れたスペシャルティコーヒー生産の教育を実施し、包括的な性教育のワークショップを提供する計画を進めています。

これは、私の家族とコミュニティが、公平でより良い未来を築くために歩んできた道のりです。