メキシコ・チアパス州の高地で育まれた、至高の「マイクロロット・スペシャルティコーヒー」。
標高1,500〜1,700mの冷涼な気候で、グアテマラとの国境にも近く、産地としても名高いウェウェテナンゴと同じ山系に所属します。
精製のバラエティが多く、多彩なコーヒーをわたしたちに提供してくれる実力の高い生産者グループ。
2019年メキシコのカップオブエクセレント2位をはじめ、COEの常連としてメキシコ国内で名を馳せる農園のひとつ。
株式会社豆乃木で輸入・販売しているコーヒー豆です。
1. 生産地情報
- 1.フィンカ・ドン・ラファ(ドン・ラファ農園)の地理的特徴
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- 所在地: フィンカ・ドン・ラファ(ドン・ラファ農園)はメキシコ・チアパス州のラスマルガリータスを生産拠点におく農園グループです。
- 面積: 20 haほど。
- 標高: 1,500~1,700メートル。
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- 2.自然環境
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生態系の豊かさ:メキシコ・チアパス州ラスマルガリータスは、山岳地帯に位置し、豊かな生態系を誇る地域です。ここは火山性土壌と熱帯雲霧林に囲まれ、コーヒー栽培に理想的な環境を提供しています。年間を通じて適度な降水量があり、昼夜の寒暖差が大きいため、コーヒーチェリーがじっくり成熟し、甘みと風味が凝縮されます。
この地域の森林には、希少な鳥類や多様な動植物が生息し、自然環境の保全が重要視されています。シェードツリー農法による栽培が普及しており、コーヒーの木は大きな樹木の下で成長しながら、土壌の保水力を高め、生態系を維持する役割を果たしています。ラスマルガリータスの生産者は、環境に配慮した農業を実践しながら、高品質なスペシャルティコーヒーを生産しています。
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気候:熱帯〜亜熱帯に属するチアパス州ですが、標高が高いため比較的過ごしやすい気温になります。年間の平均気温はおおむね15〜20℃前後ですが、日中と夜間の寒暖差が大きくなることが多いです。
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- 3.生産者情報
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- フィンカ・ドン・ラファはラスマルガリータスの中のサン・ラファエルという地区の農民グループによって結成。コーヒーの品質管理やマーケティングに、生産者でもある韓国人のKimさんが関わっているのが最大の強みになって、高品質なコーヒーの生産を可能にしている。
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2. 商品の背景・ストーリー
- このコーヒーが生まれた経緯
1つ目は、地元の農家さんと協力し、生産者と生産地域に対して、公正な取り組みの中でスペシャルティコーヒーを生産すること。
2つ目は、メキシココーヒー全体の品質の底上げです。
そのためには、熟したチェリーを収穫するという基本的なトレーニングから、生産工程の細部に至るまで、注意深く行うことを伝えていきました。
高品質コーヒーを生産するためのトレーニングとコミュニケーションを重ね、品質に見合う設備の提供も同時におこないました。
3. 商品ラインナップ
農園はすべて農薬不使用ですが、特別な認証を有していません。- フィンカ・ドン・ラファ(ドン・ラファ農園)を象徴する品種「パチェ種」:ティピカ種の自然突然変異であり、単一遺伝子によって植物が小さく成長する(矮性/コンパクト性)特徴を持つ。この特性により、より密集して植えることが可能になり、収量の向上が期待できる。この品種は1949年にグアテマラのサンタ・クルス・ナランホ(サンタ・ロサ県)にあるブリト農園で発見された。その後、集団選抜(マスセレクション)によって選抜され、これは優れた特性を持つ個体群を選び、その種子を一括して次世代の作物とし、このプロセスを繰り返す育種手法である。マスセレクションはグアテマラの私有農園で実施され、その後、他の地域や国へと広がっていった。(出典:WORLD COFFEE RESEARCH)
- 品種と精製:パチェ種、カツーラ種、ゲイシャ種。精製はハニープロセスやアナエロビック(ウォッシュト、ナチュラル)他。
4. 生産者からのメッセージ
現在、パチェ種のほかにもゲイシャなどの品種を育てており、一部の苗木はすでに植えられ、新たに大規模な苗床の整備を進めています。収穫量は少ないものの、高品質なコーヒーの生産を目指し、新たな精製プロセスを試みています。特に、この地域の水不足を考慮し、ハニープロセスやナチュラルプロセスを採用しています。また、近隣のコミュニティの人々が経済的に向上できるよう支援も行っています。