特に祈りを捧げるわけでもないけれど、そこに参列して、周りの人の歌声を聞いていると、こみあげてくるものがある。神々しさへの感動とか、熱心な信仰心を持った人びとのひたむきさに対して、と言うものではなく、もっと漠然とした涙。反射的なもの。
いつもそうだけれど、こういう場所にくると、「自分の思ったままにやりなさい」という言葉が跳ね返ってくる気がして、だから私は、はいそうします、と心の中で誓う。伊勢神宮だろうが、近所の神社だろうが、先祖の墓だろうが、グアダルーペだろうが、私が受けるメッセージはそのひとつ。なんて勝手な解釈だろう。
日が暮れて、バスターミナルへ。そしてわずかな乗客を乗せた一等バスは、D.F.からサンクリストバルへ14時間かけてたどり着く。長かった研修旅行も今日で終わり。滞在のレポートをまとめることと、メキシコのコーヒーの価値をどのようにカタチにするか。これだけが残された課題。
旅の終わりは、旅のはじまり。
ところで、少しずつ読んでいた『永遠の0(ゼロ)』を読み終わったのだけれど、この単行本を買ったのは、前回のメキシコへ行く直前の成田空港だったことが自分のブログで判明。今回は10冊程度持参していた本もすでに残り2冊。メキシコ滞在は3週間弱。残りの時間も大切にしよう。
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