私はいつものとおり、慌ただしく日本を出発した。大きな忘れ物がないことが不思議なほどに。
今回の目的地はメキシコ・グアナファト。デルタ航空に預けた荷物は、いつもの2倍。そう、今回は、グアナファトでコーヒーセミナー付きの試飲会をさせてもらうことになったのだ。とはいえ、実際、どんな人たちが参加してくれるのか。そもそも本当に参加者などいるのだろうかと謎だらけ。日本でのコーヒーセミナーよりも随分と控えめにしたセミナーグッズを、大きなスーツケースにいれ、自分自身の身の回りのものは70リットルのバックパックに詰め込んだ。さすがにそれを背負ったときは、足元がふらついた。けれど、乗り遅れそうな電車に向かって、エレベーターのない階段を、荷物を抱えながら駆け下りていける自らの体力に、このときばかりは感謝した。
グアナファトに着いたのは、出発日と同日の夕暮れ時。茜色した空をみて、メキシコにはあるはずのない「秋」を感じた。そして今朝。空は快晴。久しぶりに青い空にすっぽりと抱かれた。乾燥した空気が気持ちよい。
セミナーは明日から4日間続く。今日は下見を兼ねて、2年ぶりにグアナファトの街へ。会場は、多くのグアナファトの人びとに愛されている日本人オーナーが経営する「デリカミツ」。現在はグアナファトに2店舗。サンミゲルに1店舗を出店している。
さて、いよいよ明日からメキシコでのはじめてのコーヒーイベント。どんな内容になるのかと不安はあるけれど、私がコーヒーと接していて「楽しい」と思うことを、来た人にも伝えたい。そして「メキシコのコーヒーのおいしさ」をきちんと目の前に示せるように。そんな蒸気した気持ちを抱きつつも、いつもよりも比較的あっさりと初日の滞在記を終えるのは、実は猛烈な眠気と闘っているからだ。時差ボケとともに、また明日。新しい明日へと。
グアナファトの空港
19:00すぎてもこの明るさでしたが、ちょうどサマータイムも終わるころで、数日もたてば、この時間帯で18:00の空の色。
世界遺産にもなっているグアナファトの街中
セルバンテル祭が開催されていることもあり、平日でも人が多いとききました。大聖堂の前でカメラを構えるメキシコ人もいて、メキシコでも有数の環境地であることを再認識。
デリカミツ
グアナファトの中心にあるデリカミツ。夜はBarになるようです。
グアナファトのホテルに、コーヒーセミナーを呼びかけるちらしを配布
土日は満員になりそうだとのことですが、明日、明後日と平日はまだまだ呼びこめるため、いくつかのホテルにちらしを置いてもらうことに。グアナファトで1番おいしい?と言われているカフェのオーナーも参加してくれるようです。