2019年6月29日(土)、30日(日)に「フェアトレード・フェスタ 2019 in さっぽろ」 が開催され、私ははままつフェアトレードタウンネットワークを代表して、12:30~のトークセッションに参加させていただきました。
>>2019 フェアトレードフェスタ IN さっぽろ
日本で初めてフェアトレードタウンを目指した熊本の明石さん、そして名古屋の原田さん、逗子の磯野さんと同じステージに上がらせていただき、とても貴重な機会をいただきました。
進行役の札幌の萱野さんから、
【それぞれのタウンを発信点としてどんな世界を創りたいか】
という問いかけがあり、私自身ももう一度深く考えるきっかけをいただきました。会場で、すべてお話できませんでしたので、こちらに改めて、わたしなりの思いを語りたいと思います。
肌感覚では、フェアトレード商品(の種類)がさして増えているようには思えないのですが、随分とフェアトレード商品を扱うお店は増えてきました。そのため、
《フェアトレード商品を買う》
というところからもう一歩進んで
《フェアトレードをする》
という状態をもっと日常的に行いたい、というのが私自身の最近のテーマです。
《フェアトレードをやる》というのは、つまり、生産地と直接繋がって、例えばコーヒー豆を「グループ購入」するのです。
一般の方がなかなかトレードに関わることって難しいことだと思います。
それが海外とのトレードとなるとさらに・・・
でも実は事業者の方であっても、直接産地とつながる機会は少なく、長くコーヒー業を営んでいたとしても、生産地との距離感があるという方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに、フェアトレードを一緒にしましょう、と呼びかけたいのです。
例えばうちはコーヒー生豆扱っていますが、これを1コンテナ、一社で輸入するといくらかかると思いますか?
ざっくり1000万以上です。
毎年仕入れをすることが前提になるので、なかなか体力がないと続かない。
体力とは資金であり、
資金とは販路です。
そのため、一定量は皆さんを代表して、うちのような「会社」が購入するのですが、一部を、理想としては、コーヒーを愛するおひとりおひとりが出資して、その資金でグループで購入する、つまりフェアトレードに参加する、という仕組みがあればと思うのです。
事業者の方にももちろんですが、一般の方にも、小さくコミットしていただき、フェアトレードの醍醐味を味わってもらえたら、と思っています。
その際には、
生産者への支払い価格(仕入れ価格)
輸送にかかるコスト
販売コスト
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すべてをオープンにして、皆さんでフェアトレードをやるわけです。
弊社では、早速この夏、このグループ購入の仕組みを、クラウドファンディングで実践したいと思っています。
何よりも、これを毎年継続していくこと、賛同者を募ることで、少しずつフェアトレードで繋がれる産地を増やすことが可能になります。メキシコから世界へ!というのは、このことです。
個人の方でも、一緒にトレードに参加できると、ただコーヒーを飲む、という行為に、たくさんの意味づけが加わり、楽しさが増すのです。
タウンの話に戻しますと、浜松フェアトレードタウンネットワークや、アジア初のフェアトレード大学である静岡文化芸術大学でも、2019年2月に、フィリピンのカカオ農園さんを訪れたりと、産地提携について、模索しています。
ぶっちゃけ、フェアトレードコーヒーの原料を扱っている弊社が、浜松を代表するフェアトレードコーヒーカンパニーになることが、浜松のフェアトレードタウンとしての存在感であり、シンボルとなると思いますので、必死で成長し、たくさんの産地、生産者さんと市民を商品を介してつなげたいと思っています。うん、がんばる!
そのために、クラウドファンディングでグループ購入の仕組みを作りますので、次の段階として、一緒にフェアトレードしましょう!
フェアトレード商品を買う、の先のフェアトレードをする、に一歩踏み込むと、見えてくる世界が違うはずですし、何よりも楽しいですので、一緒に楽しみましょう。
最後に、豆乃木でも、JICA北海道(札幌)内に昨年リニューアルオープンしたレストラン『地球こうさてん』に豆乃木のオリジナル商品を納品させていただいています!!
>>JICA北海道(札幌)内『地球こうさてん』