突然ですが、皆さん、今年の年初に、どんな目標を持ちましたか。
私は、「体力づくり」を掲げ、1月からトレーニングに励んでいます。週に3回のジムトレーニング、週に1~2回のエアロビが、飽きっぽい私の、新たな日課になりました。
なぜ私が体力づくりを始めたかの一端が、このブログ記事から垣間見れます。それは昨年末、メキシコのサンラファエルという新しい産地を訪れたときのこと・・・
今回の産地訪問、朝6時に出発して、宿に着いたのは21時すぎだった。片道4時間の道のりの半分が舗装されていない道であり、その中には、踊るように揺られていく道もある。さらに、農園へ行くと、コーヒーの樹々の間をかきわけながら、急斜面を下って登っての片道2km。
着ていた上着を脱ぎ、背負っていたデイバッグは若い生産者さんが「持つよ」と言って運んでくれた。粘土質の土で派手にしりもちをつき、結局旅の終盤までその痛みを引きずっていた。
全身はヘトヘト。
ジーンズはベトベト。
靴もドロドロ。
疲れ果てて、宿に帰ってまずしたことは靴を洗うことだった。珍しく食欲もなく、そのまま熱いシャワーを浴びると、倒れ込むように寝てしまった。
産地に連れていってくれたKimさんがぽつりと言ったのは、
「女性でひとりで産地を訪問するのはいろいろと大変なことです」
と。
いつもだったら威勢よく「全然、大丈夫ですよ!」と言えたのに、さすがにこの日、私は「10年後もやっていられるだろうか」と考えてしまった。
10代のころ、水泳やソフトボールをやっていたので、自分の体力には自信がありました。それ以降、特に運動らしい運動をしていないのに、なぜか自分の体力を妄信していたのです。
でも、その自信は、サンラファエルというグアテマラとの国境線にあるメキシコの片田舎で、木っ端みじんに散りました。
サンラファエルのコーヒーがおいしくなければ、これほど執着しなかったと思いますが、その前日に、私はサンラファエルのコーヒーサンプルをチェックしていたのです。
えも言われぬ、美しいコーヒーでした。それだけではありません。サンラファエルの村には、よそ者の侵入を遮るかのように、チェーンがかかっています。通行するたびに、村人に「許可」をもらい、チェーンを外してもらう必要があるのです。そんな閉ざされた村に住む人たちならば、とてもアグレッシブなのかと思えば、彼らはとても穏やかで、くたびれた私に何度も手を差し伸べてくれたのは前述のとおりです。
サン・ラファエルの風景
コーヒー豆の買い付けに、ライセンスは必要ありません。必要なのは、体力でした。当地を訪ね、これからも、美しいコーヒーに出会うためには、過酷な産地を歩く体力が必要なのか、と絶望しかけたのですが、それ以上に、日本のお客さんに、メキシコのおいしいコーヒーさらに伝えたいと思いました。
今では筋トレは、私の生活の一部です。
私はとにかくコーヒー産地が大好きです。
コーヒーと関わる中で、一番、胸が高鳴る瞬間は、やっぱり、産地を訪れたときなのです。
コーヒーの木を見て、健康な葉に触れて、やわらかい土を踏み、バナナの木と木の間をくぐるとき、私の気分は高揚し、そのたびに
「コーヒーに関わることができて本当に良かった」
と思うのです。
産地には物語があります。
皆さんのご支援のおかげで、来年以降も「未知」との接点が持てるのではないかという青写真ができました。
クラウドファンディングも残り15時間で終了となります。
最後の1日は、朝からこの記事を書き、ご注文いただいた商品を出荷し、市内を配達でまわり、夜は少しエクササイズをして、クラウドファンディング終了時刻である23:00のカウントダウンを待ちたいと思います。
それにしても、今朝はそわそわと落ち着かないので、冗談のつもりで言っていた近所の佐鳴湖6km(→結局、佐鳴湖から職場のある舞阪・弁天島までの10㎏に変更)を、『負けないで』と『サライ』を口ずさみながら、走ろうと思います。
メキシコからやってくるコーヒー豆は、9月4日にメキシコ沿岸を出港しました。どうぞ、メキシコ・マヤビニックの新豆を楽しみに待っていてください。
▼残り15時間!クラウンドファンディング挑戦中▼
https://readyfor.jp/projects/mamenoki
▼クラウドファンディングの日程は下記のとおりです▼
グループ購入の募集時期: 2019年7月31日(水)~2019年9月6日(金)23:00まで |