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カッピング講習に入る前に押さえておきたいポイント 〜コーヒーマイスターへの道 番外編

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コーヒーマイスターへの道 2022

2022/08/14

カッピング講習に入る前に押さえておきたいポイント 〜コーヒーマイスターへの道 番外編

第36期コーヒーマイスター養成講座を受講します③

カッピング講習に入る前に押さえておきたいポイント 〜コーヒーマイスターへの道 番外編

皆さん、おはようございます。
「コーヒーマイスターへの道」をご覧の上で、こちらのブログをご覧ください。



コーヒーマイスターってどんな資格?資格取得とスケジュールについて
https://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=1121


 
さっそく番外編になりますことをお許しください。
こちらはコーヒーマイスター 養成講座にて配布されるテキストの最後の方にあるパート、「SCAJカッピング・セミナー開催に際して」というページの要約となります。こちらのパートは、第1章「コーヒーマイスター」に通じる内容になりますので、「実技講習」の前に確認しておくのが良いでしょう。


1. コマーシャルコーヒーとスペシャルティコーヒーの評価の違い

コマーシャルコーヒー(テキストではメインストリームコーヒーと記載)に適用される品質評価方式は「欠点チェック方式」です。
どんな不快な味・匂いがあるか否か?をチェックする方式に対して、美味しいコーヒーを求める顧客に風味の素晴らしさ、印象度を競い合いながら提供するのが「スペシャルティコーヒー」です。1990年代にアメリカで導入され始めました(欧州での導入もほぼ同時期)。

*個人の感想ですが、印象度を「競い合う」っていうところが私の感覚に馴染まないところです。

2. カッピング方式の種類

スペシャルティコーヒーのカッピング方式は、SCA法式、ITCグルメコーヒー・プロジェクトの中から導入されたCOE方式が主流。SCA方式は個々のロット、サンプルを評価するもにに対して、COE方式はコンペティションで使用することが可能な評価方式で、ジョージ・ハウエル氏により考案・導入・修正を繰り返され、構築されたものです。

3. それぞれの評価方式の違い

SCA方式は、10点制で「粉の匂い」、熱湯を注いだあとの「ブレイクの時の匂い」を評価点に含めます。
一方、COE方式は8点制で、「粉の匂い」、熱湯を注いだあとの「クラスとの匂い」「ブレイクの時の匂い」はカッピングフォームに記入しますが、評価には含めません。

4.点数による称号の差異

総合点数 SCA方式 COE方式
95−100点 スーパー・プレミアム・スペシャルティ 90点以上 特別称号コーヒー
86点以上 COE称号コーヒー 
90−94点 プレミアム・スペシャルティ 80以上86未満
85−89点 スペシャルティ 76以上80未満
80−84点 プレミアム 対応点数は不明確
75−79点 UGQ 良品質 対応点数は不明確
70−74点 平均的品質 対応点数は不明確
60−69点* 先物商品市場受け渡し可能品質 対応点数は不明確
50−59点* コマーシャルコーヒー 対応点数は不明確

COEでは86点以上のCOE称号コーヒーがインターネットオークションにかけられます。

*テキストには60−70点、50点ー60点となっているので、勝手な判断でそれぞれ修正してしまいました。間違っていたらすみません。

5. 各項目の評価の捉え方

スペシャルティコーヒーのカップ・クォリティを判定・評価する仕方については、こちらのブログをご覧ください。

「第1章 コーヒーマイスター」前編

6. カッピングフォームに関して

点数のつけ方

  • 評価スコア・点数は1項目ずつ、0点〜8点。中心点は4点。
  • 評価がマイナスに相当する場合は、0〜3点
  • 評価がプラスに相当する場合は、5〜8点
  • 但し、6点以上は、中間点(6.5点、7.5点)をつけることが出来る。

欠点・瑕疵(きず・欠点)の計算

  • 1人のカッパーがチェックするカップ数は1つのサンプルに対して4カップ。
  • その4カップの中に、欠点・瑕疵を持つカップがいくつあるかを記載します。
  • カップ数(0カップ〜4カップ)× 欠点・瑕疵の強さ(1〜3、3が最も強い)×4
    • たとえば、強いカビ臭が1カップ(強さ:3)、弱い青臭さが1カップ(強さ:1)の場合の計算は、2カップ×強さ(3×1)×4=24点を減じます

計算方法

合計点数に36点を加算し、そのサンプルのスコア(点数)とします。

ドライ、クラスト、ブレイクは計算に入れない

カッピングする際におこなうドライ(湯を注ぐ前の粉の香り=フレグランス)、クラスト(粉に湯を注ぎ、カップの表面に浮く粉=アロマ)、ブレイク(クラストを3回撹拌しながら、立ちのぼる香り)について、それぞれに強さ(1〜3)、心地よさ(1〜3)、または不快さ(−1〜−3)の評価を記入します。但し評価には加算しませんが、評価の助けとなります。

7. 評価のタイミング

フォームの評価項目の並び順がSCA方式とCOE方式とでは異なりますが、カップの取り方は温度帯で変えていきます。

温度が高い時
  • フレーバー(風味特性)
  • 風味のプロフィール
  • 後味の印象度の内の香り
 
温度が下がってから
  • 酸味の特徴
  • 口に含んだ質感
 
さらに温度が下がってから
  • 甘さ
  • カップのきれいさ
  • 後味の印象のうちの「持続するコーヒー感が甘さで消えていくか否か」
 
  • ハーモニー・均衡性
  • 総合点


8. カッピングを行う上での注意事項

  • 食事の後1時間くらいおき、口腔内、歯の隙間をよく掃除・洗浄する。刺激の強い食べ物(香辛料、刺激物、にんにく、韮の類)は控えてください
  • スペシャルティコーヒーのカッピングでは、評価対象項目によっては、間隔を十分に空けてください。さもないと「後味の印象度」「口に含んだ質感」「甘さ」が正しく評価できません。
  • スプーンにとるコーヒーの液体の量が少ないと評価が難しくなります。「スプーンにすくう液体の量」を一定にしましょう。
  • スプーンの角度を常に一定にしましょう。
  • 口に含むスプーンの深さを一定にしましょう。
  • そのためには、スプーンを持つ手、指の角度、状態を常に一定にする必要があります。


本日は早速番外編ということになりましたが、第1章の内容を周到しているものですので、しっかりと理解し、実践していきたいと思います。

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【自己紹介】
・静岡県浜松市生まれ
・青年海外協力隊3カ国経験
・28歳で慶應義塾大学SFC入学 ・卒業後、株式会社豆乃木を2011年に創業
・現在第11期目
・趣味はYouTube鑑賞 (好きなYouTuberはライクサタデー、メインハイ、2か月のパパ)

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