振り返ってみると、研修旅行の前半は、ベラクルスやプエブラで、メキシコのコーヒーとはいかなるものかを知る旅だった。後半になって、グアナファトで、メキシコに関わりのある日本人の方や、メキシコ人の家庭にホームステイさせてんもらうことで、メキシコのコーヒーの価値をどのようにカタチにするかを模索するようになり、予定にはなかったけれど、メキシコシティで途中下車することに。
そして、せっかくD.F.に来たからには、お会いしたい方がいたので、Facebook経由でご連絡をすると、快く予定を空けてくださった。 Facebookは、これまでにも、不思議な出会いを私にもたらせてくれた。「友だち」の数が増えていく分、実際にお会いしたことのない方もいて。
今回も、お会いするのははじめて!はじめまして、に加えて
「ところで、メキシコで何をされているのですか」
から始まる会話。にもかかわらず、私がメキシコに着いたばかりの頃、
「困ったことがあったら連絡してくださいね」
ととても温かいメッセージをもらっていた。
聞くと、十数年この国に住んでいるという。
十数年も外国に!
私もかつて、まだダイアルアップでインターネットに接続していた時代に、2年間「外国」に住んでいたけれど、私にとっては、2年が限界だったなぁ。たしかに、その頃は、2年間日本に帰ってはならぬ、とか、そんな掟の上で生活していたから、特殊と言えば特殊な環境ではあったのだけれど、それにしても、2年間をすごしてみて、「もう2年どうですか?」と言われても、きっと首を縦には振らなかったと思う。(とは言え、その数か月後に、もう一年間「外国」で暮らしたんだけれど。でもそれは1年間だったし。)
例によって、私はメキシコシティの街を歩きながら、そしてタクシーに乗ったり、メトロやバスを利用しながら、またまた自分自身に自問自答する。
―私、この国に住めるかな?
自分の家と、車があって、週末に好きなところに迷わず行ける土地勘と、お気に入りのカフェやレストラン、温かい寝床とシャワーがあればね、うんきっと。
今度来るときは、もっとゆっくりD.F.で過ごしてみたい。
Muchas gracias, Junko san.
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