久しぶりのサンクリストバルは、また一段と涼しく感じる。こんなに涼しくって、しっかりコーヒーの実が熟し切るのだろうかと心配になってしまう。帰る前に、畑に寄って来なければ。
いつもの宿では、オーナーのJose(ホセ)に、2週間を超えるメキシコ縦断研修旅行の感想を求められる。旅立つときには、私しかゲストがいなかった宿も、今日は満室御礼。アットホームな宿なので、賑やかになることは嬉しい(防犯面でも、宿泊客がいないと心細いもの。)
ひとまず買い出しのためセントロの外れのスーパーマーケットへ。サンクリストバルのタクシーの値段は、他の地域と比べてもずいぶん安いことが判明。これまで、疑心暗鬼でタクシーに乗っていたことを申し訳なく感じる。
ところで、これもやっぱり他所(よそ)へ行って気が付いたのだが、サンクリストバルが多少観光地化されているとはいえ、メキシコシティ以北で出会った人の中で、「サンクリストバル(もっと言えばチアパス州)へ行ったことがある」という人には出会わなかった。東京に住んでいて、九州へ行ったことがない、という人だってたくさんいるだろうから、きっとそんなものなんだろうけれど、私にとっての「メキシコの中心」であるサンクリストバルは、ある在メキシコの日本人の評価では「本当の意味で、メキシコが好きな人が行くところ」というくらいにディープな場所のようだ。
あと3週間、このメキシコの辺境、サンクリストバルで生活できることが、今の私のひそかな自慢。
ただいま募集中!!