それが長いのだとすれば、メキシコシティからトゥクストラへの乗り換えのために、10時間、空港のラウンジで過ごさなければならなかったためだろう。とにかくチアパス州の州都に着いた。
ロサンゼルスのトランジットの際に、トゥクストラの宿の予約をギリギリで済ませていたので、宿をこれから探すという、過去に陥りがちな苦労を回避できた。(私の場合、Trip Adviserとhotel.comを比較すると、使いやすさでhotel.comに軍配。本当に、いとも簡単に、遠くの国のホテルが予約できる時代になった。)
空港内のタクシー会社のカウンターでホテル名を告げ、チケットを購入。325ペソ(日本円で約2100円)。そのチケットを持って外に出ると、各タクシー会社のスタッフが待機していて、配車された車に乗り込む。真新しいシート、フロントガラスにヒビもないホルクスワーゲンに乗ると、行き先を改めてタクシードライバーに伝える。相変わらず拙いスペイン語で。
空港からトゥクストラの街までは車で40分程。タクシードライバーがとにかくスピードを出したがるのは、大陸を選ばない。後部座席で、シートベルトをかっちり締めて、うとうととする隙もなく、ホテルに到着した。陽はすっかり落ちて、街のネオンがキラキラとしていた。
しかしながら標高500メートルのこの街は、寒さを知らない。(昨日は15度しかなかった、と後にホテルのベルボーイが教えてくれた。)標高2300メートルあるサンクリストバル・デラス・カラスにいると、時々、トゥクストラに下って来たくなる。
寒いのは苦手で、だから訪墨の時期も1月や2月を避けている。日本のように室内にいれば温かい、というわけではないことを一番最初のメキシコ訪問(2012年2月)に知った。あのときはホテルの部屋の中で、ゴミ箱にスーパーの袋をかぶせ、その中に湯をはり、足湯をしなければならないほどだった。
トゥクストラとサンクリストバル、ふたつの街の雰囲気はまるで違う。トゥクストラは、日本にいるときと大差がなく、イマドキで、サンクリストバルは、レトロだ。ざっくりとね。
トゥクストラでは日本人の家族が何組かいて、明日、お会いできることになっている。まずはいきなり迎える週末を、メキシコに住む日本人の方々と美味しいものを食べながら過ごしたい。
DAY1 つづく
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かつてのブログに書き記してきた滞在記も少しずつ転記しています。
ものの見方やコーヒーに対する視点・考えなども、今からみるとかなり違和感のある文章もありますが、それも含めてお読みください。
http://www.hagukumuhito.net/news/?mode=list&cat=10&&page=3
旅の写真はFacebookにて随時アップする予定です。
https://www.facebook.com/mvcoffee/